本人さえ気づかなかった「傷つき」 | ひとしずくの純金

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たったひとつのわたしの生き方を見つける旅


一人ではなかなか気づきにくい
日常レベルの小さな傷つき体験は

思いがけない時間を経て
私たちに影響し続けることがあります、

なんて話をしました。


この記事の前の記事ニコニコ下矢印vol.1

 



じゃぁ、


「日常レベルの小さな傷つき体験って
 どういうことを指すの?」


と思いますよね。

なんでもかんでも傷つき体験としてしまうのは
なんとなく抵抗感があるなぁ・・・

と考える人もきっといると思います。

 



「そんなふうに考えるのは甘えでは?」
みたいに思ってたことも・・・ありますねぇ・・・。

自分にも他者にも
いやに厳しい見方ですよね。

でも、今は思わなくなりました。

思わなくなるだけでなく、

「こういう気づかれない傷こそ
 影響が大きく、かつ長く続くよなぁ」

とすら考えるようになりました。

事実上の改宗です(笑)。



改宗の経緯は
またどこかで触れるかもしれませんが、

今日は

「日常レベルの小さな傷つき体験」

に的を絞ろうと思います。




 




日常レベルの小さな傷つき・・・
思い当たるものはあれこれありますね。

どんなものが浮かびましたか?



悩みを打ち明けたら
「気にしない方がいいよ」と
話を畳まれてしまった、とか。

同僚に「おはよう」と声をかけたのに
無視された、とか。

メールを送ったら
意図しない方向に解釈されてしまった、とか。

他にも

役所に電話をかけたら
あちこちにたらい回しされた、

みたいなこともあるかもしれません。



『傷つき体験』を挙げようとしたら
『嫌な気持ちになった体験』が
思い出された人も多いと思います。

傷つきとは、

期待していたものや
求めていたものが与えられなかったとき

に感じる体験ですから

その結果として
嫌な気持ちになるのも当然です。



ですから、
傷つき体験とは、
嫌な気持ちになった体験と
密接に関係しています。

でも、嫌な気持ちになった体験のすべてが
人生に負の影響を与える傷つき体験なのか?
 

といえば・・・
そうじゃないですよね。

 



いくつか条件が重なるとは思うのですが、
中でも私が注目したいのは

「自分の体験を歪められた体験」
なのです。

感情を否定されたり
体験を過小評価されたり
訴えを無視されたり



そういう体験は、
一つひとつが小さくとも頻繁に重なれば

傷つき体験として
長く思考や感情、行動へ影響し続ける、

そんなふうに考えています。



「怖い」と言っているのに
「怖くない」と返されたり

「しんどかった」と言っているのに
「その程度のことで騒ぐんじゃない」と
取り合ってもらえなかったり

「こういうことやりたいんだよね!」
と希望を語っても

「そんなことやってなんの意味があるの?」
と論理的な根拠を求められたり。

日常レベルの傷つき体験に意識を向ければ
無数に見つかるのではないでしょうか。



これが、大人になれば
こういった自分の体験を歪める反応を
先回りして予測するようになるので

そうそうめったに
人に話すことはなくなるかもしれません。

自分の夢や希望は・・・いや、それどころか

考えや感情といった

ごく基本的な自分を表現することさえ
”封印” するかもしれません。

 

封印しないまでも

かなりの抵抗感を覚えるかもしれません。

 



こういう小さな、
でも見逃せない傷つき体験を

多くの人が体験しているはずです、
特に子ども時代に。

心身が育つと共に
自分のパーソナリティやアイデンティティが
確立されていく大切な時期です。



これらの体験は
負の影響だけではもちろんないけれど

 

一般に考えられているより

正の影響より、負の影響が大きい。

 

専門家の間では

およそ一致している見解といっていい。

 

感情を否定されたり

受け止めてもらえなかったり、の

逆境的な体験は

 

メンタルヘルスに悪影響はあっても

鍛えるとか強くするとかいう好影響

ほとんどないと言っていい。

 



感情を否定されたり
体験を過小評価されたり
訴えを無視されたり

などをし続けたとき、
人生はどういう体験になるでしょう。


自分しか頼る人のない
情熱を傾けるに値しない
予測のつかない危険に満ちた
得体のしれない落とし穴があるような
自分の力の及ばない

そういう心もとなさを抱える体験に
なるのではないでしょうか。



なにより私が注目したいのは

 

感情的な否定は
身体的な感覚をも否定することに

つながりかねない、

 

ということ。

 



感情的な否定が続けば

 

身体感覚はアテにならないと思うばかりか
受け取るほどに苦痛を感じるように
なるでしょう。

身体は「OK」とか「NG」とか
きちんとサインを送ってくれているのに

外からは


「そうじゃない」
「なんになる?」
「そのくらいどうってことない」

相反する情報が送られてくる。

 

 

 

それも、多くの場合

親や教師、身近な大人、など

 

重要な他者からのメッセージとして

送られ続ける。

 

身体的なサインと

外からのサインのズレを

感じ続けなければなりません。



身体感覚と外の情報との誤差に

常にさらされた状態。


内的な混乱は苦痛です。
とてもモヤモヤするものです。

そんな苦痛を感じるくらいなら
いっそ感覚を切り離してしまったほうがいい

そう心身が判断したとしても・・・
不思議はありません。



例えば、

「大丈夫、大丈夫」
「平気です」

と即答する様子は、
一見、本当に大丈夫そうに見えるし

たいへん頼もしいのだけれど

感覚の切り離しが起こっている
とも考えられます。

苦痛を苦痛と感じられない状態です。




日常レベルの小さな傷つき体験は
じわじわと影響していきます。

誰も傷つけている自覚はないし

本人さえ「気にすることはない」と
受け流しているかもしれません。



本人にすら気づかれない傷つき体験を
積み重ねることが
どれだけの心理学的な意味があるか。

それを知ることが
回復の一歩だと思っています。



気づかれなかった傷つき体験が

あるでしょうか。
 

あるとしたら

どのくらいあるでしょうか。

 

当時の自分は

どのように乗り切ってきたのでしょうか。

 

どのくらい今のあなたの人生に

影響を与えているでしょうか。

 

 

 

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カウンセリングをしています。

 

詳しくはこちらからどうぞニコニコ下矢印

 

 
 
 

 

 

カミヤカオリ

 

 

 

 

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