2021年11月【読書記録】3冊+おまけ4冊 | ひとしずくの純金

ひとしずくの純金

たったひとつのわたしの生き方を見つける旅


よしっ。

今月はなんとか月の前半のうちに
読書記録が書けそうです!

やった。

(意外と書くのに時間がかかるので
 つい先送りになりがち)




さっそく参りましょう!

11月の読書記録
今回もいい出合いがありました~。
 

 

 

 

『ヘヴンアイズ』
デイヴィッド・アーモンド 著

金原 瑞人 訳

いや、もうこれ。
いい。いい。すごくいい。

というわけで、読み終わってすぐに
同じ著者の別の著作を予約しました。

いやぁ、、、良かったな。

「全部説明してほしい」
という人には向かない。

結局、最後まで
「あれはなんだったんだ?」
みたいなまま終わってしまうし

細かい伏線が
最後に一つに収斂する、みたいな

構成の精緻さへの感動とかもない。

だけど、すっごくいいですね~。

暗闇を忌むものとせず
どこにでも誰にでもある
人生の一部として包み込む
温かさを感じます。

孤児院を抜け出した子どもたちの
たった2、3日の旅。

旅の奥深さは距離じゃない。

体験を受け取れるかどうか、
自分次第だ。

あ、あと、これは職業的な事情で
反応しちゃったんだと思うんだけど、、、

出てくる福祉係の人がね・・・

あー・・・だよねぇ・・・
支援職あるある・・・

と分かるだけになんとも言えない気持ち。

子どもの側の言い分も
支援側の言い分も

あぁ・・・どっちもね・・・
なんともせつない。

しかし、どちらも真実。

そんなところも
物語に意味あるエピソードとして
うまく溶け込んでいて面白い。

 

異世界的な不思議さと

現実とのつながりのバランスが絶妙。

 

 

 

『日時計』
シャーリイ・ジャクスン 著
渡辺 庸子 訳


これね、これもよかった。

いやぁ、、、
なんていうんですか、こういうの。

これはなんていうか
初体験的な緊張感がありました。

むかーし読んだ
『ふくろう模様の皿』
を思い出します。

あれも最後まで
ざわざわ落ち着かない気分で
読んだんだったよな。

読み始めの1ページ目から
「なんだ、この、胸糞気分悪い人たちは」
と読み始めたことを
後悔しそうになるんだけど・・・

気づくと吸い込まれていました。

一気読み。

なんだかね、
途中で分からなくなっちゃうの。

理性的に考えると
”叔母さま” が認知症気味なのかな?


って思えたりするんだけど

そんな単純な展開をしない。

SFっぽい設定なのかな?と捉えると
「巫女さん」みたいな役どころにも
思えてくるし

いや、ちょっと待て
これは壮大ないたずらで、最後には

「登場人物みんなが担いでました」
みたいなオチなのか・・・?

と、どうにでも取れちゃう。

とにかく
どこに立脚して話が進んでいるのか
読者は混乱してしまう。

だいたい、時代も国も明示されず
どういう設定なのか最後まで判然としない。

フツウだいたい、
小説というのはある程度ジャンルがあって

SFとかサスペンスとか
そういう枠組みの中で

現実にはありそうもないこと
(宇宙人がくるとか、

 人が簡単に殺されちゃうとか)
も懐深く受け入れて

それなりに納得しながら
読めちゃうところがありますよね。

そういうのが全然ない。

怖い。

どこに立脚している物語なのか
最後まで分からない。

気持ち悪い。

なんなんだこれは。

この中に正気の人はいるのか・・・。



 

如何に日ごろから
思い込みという枠組みに
支えられているかが分かります。

もし良かったらどうぞ(笑)。
 

 

 

 

『書店主フィクリーのものがたり』
ガブリエル・セヴィン 著

小尾 芙佐 訳

おもしろかったです。

書店版スクルージおじさんの物語
かと思ったけれど

スクルージおじさんほど
そもそもケチでも意地悪でもないから

before/afterは
それほど変化を感じないし

 

人が死に過ぎるところが

ちょっとイージーにも感じるけど

物語全体はよかったかな、と。

こんなこと言ったら
怒られちゃうかもしれないけど

物語そのものより
出てくる書籍にわくわくした。

ロチェスター様やら
ダーシー氏といえば

「あぁ、そうよね」
と読んだ当時の気分も映像も浮かんでくるし

ロアルド・ダールは

原文で読むくらい私も好きで

なんていうか
”あの場面” や ”これ面白かったよ”
を共有するようで楽しい。

ひさびさに読み返しちゃおうかな
なんて思ったり。
 

懐かしの本に再会する嬉しさ。

 

 

 

 

【おまけ】

(左上)
『高加水生地の粉ものレッスン』
内田 真美 著

(右上)
『家で揚げるともっとおいしい』
坂田 阿希子 著

(左下)
『ベトナムかあさんの味とレシピ』
伊藤 忍・ベトナム大好き編集部 著 


(右下)
『今さら聞けない料理のこつ』
有元 葉子 著

お料理本シリーズ。

この一年半ほど
『朝ごはん日記』を続けるうちに

もうちょっとお料理のこと
ちゃんと知りたいなと
思うようになってきました。

今までてきとー過ぎた(笑)。

てきとーだったし、その上
新しいメニューに
チャレンジすることもなかったし。

自分のためだけ、って
なかなかエンジンかからないけど

自分で美味しいものを作れるって
ひょっとしてすごい財産?
などと思います。

お料理上手な人、
本当にすごいな~と改めて。

今からでも遅くない!(?)
ちょっとずつ頑張りましょう、私(笑)。



というわけで、
11月もいい出合いがたくさんでした。

みなさんの読書ライフは
いかがですか?

寒くなると
暖かい部屋に引きこもって読書三昧・・・

コーヒーとチョコレートを片手に
ぬくぬくと読み続ける・・・


最高ですよね!
いい季節になってきました(?)。



みなさんにも
素敵な本との出合いがありますように。

 

また書きますね~。

 
 

 

 

カミヤカオリ

 

 

 

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