コーチにはどの程度カウンセリングの知識が必要? | ひとしずくの純金

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「コーチとして活動するにあたり
 どの程度カウンセリング領域の知識が
 必要でしょうか?」

うーむ。

難しいご質問をいただきました。

ご自分でカウンセリングをすることは
考えていらっしゃらないようでした。



この問いに
どう答えられるかなぁ。。。

というか、
私に答えられる問いなのか、そもそも。

そんな気持ちも湧き上がってきて
難しいなぁ、と感じたのでした。









さて。

それでも何らかの答えを出すとしたら
そうだなぁ。。。

 

どっから話したらいいだろう。

 



なにはともあれ
 
自分が提供するコーチングの
「守備範囲」はどこなのか?
 
をはっきりさせておく必要が
あるのだろうと思います。

 



自分の守備範囲が
(ある程度)はっきりしていて、

それに対して
ずれのない募集をしているかどうか。

これは前提として
大事ではないかと思います。



自分の守備範囲でないクライアントと
出会うことを想定しつつも

”想定外” の幅を相応に狭める努力は
してもいいですよね。

どなたでもどうぞ!
どんな人でもいいですよ!

と言っていれば

それだけメイン領域以外の
”想定外” のカバー領域だって
比例して広くなりますものね。



同じ「コーチング」を生業にするとしても
コーチングの中の
特にどの辺りに関わるつもりなのか、

がある程度、決まっていれば
必要な周辺知識をある程度
狭めることが期待できる。

そんなふうに思います。



特に最初のうちは
何もかもは学べないですから、

足元から対処していくことが
現実的ではないかと思います。

 

自分のメイン領域が決まらないと
周辺領域も決まらない。

 

その辺りは意識してもいいかな、

と思います。




そもそも

なんのために自分の専門領域だけでなく

周辺領域の知識が必要なのか。

 

いろんな理由が

考えられるでしょうけれど


目的の第一は
クライアントの安全を守る
だろうと思います。


クライアントの安全を守るために

できることってたくさんあるはず。


たくさんあるけど

真っ先に思い浮かぶのが

 

スーパービジョン

(やコンサルテーション)です。

 

経験の長い人に

自分のケースを相談しながら

セッションを進める

 

心理士には

おなじみのトレーニングです。

 

 

 

自分一人で何とかしようとせず


スーパービジョン
(ないしコンサルテーション)の

機会を積極的につくり

支援の計画や方策を検討したり
リファーの必要性を見逃さないようにしたり

自分なりの
セーフティーネットを築いておく

という準備が心理士だけでなく

コーチのみなさんにとっても

 

今後ますます大事になってくると

私は思います。



そっか、
私が「この質問は難しいなぁ」
と思った理由が分かりました。

それは、
クライアントの安全は

一人で守るものではなく
連携で守るもの

というズレを

直感的に感じていたのでしょうね。



おそらく、ご質問の意図は
(明確な言葉になっていなかったですが)
クライアントの安全を守るために

自分はどの程度勉強をしたらよいか、
するならどういう内容がいいのか、

ということだったろうと思うのです。

自分が知識を身に着けることによって
より安全にかかわりたい。

そういうことだろうと。



私もそう考えたからこそ

臨床心理学の世界に足を踏み入れたので

その気持ち、分かる気がします。


ですが、学ぶほどに分かってきます。

 

対人支援の現場では
思うほど ”一人” にできることは少ない。

クライアントの安全は
支援者一人の努力で守るものではなく

他の専門家同士が連携しあって守るもの

なのですよね。



知識はもちろん大切ですし
最低限がなければ
専門家同士の対話が成立しません。

ですから
知識は大前提として大事です。

ですが、
「一人で支えよう」というスタンスは
現実的ではありません。

もちろん自覚的に「一人で」とは
思っていないのですが、

結果として「一人で」の発想に
なってしまう(なってしまっていた)
ことはとても多い。



秘密を守るとか
セッション中は1対1であるとか

そういう瞬間瞬間で
一人で向き合う場面が多いので

それは仕方ないことなのですが

プロセス全体を眺めれば
一人で支えるということは
まずあり得ないわけです。

 

 

 

対人支援は長い道のりです。

 

一人の知識や経験、技術で

なんとかしようとするのではなく

 

他の専門家と

知識や経験、技術を共有しながら

すすめていく。

 

この姿勢がぜひとも必要になってきます。

知識や知恵、経験、そして技術

なにより専門家同士でつながる力

 

そういったものすべてに

自分を支えてもらいながら

誰かを支えていくのですね。



というわけで背景が整理できました。

 

ここでようやくもう一度

冒頭のご質問に戻ります。

 

「コーチとして活動するにあたり
 どの程度カウンセリング領域の知識が
 必要でしょうか?」

カウンセリングをやらない、が
前提にあるのであれば

カウンセリングを専門にする人と
常に相談できる状況をつくっておく。

その時に
対人支援を専門にする者同士の
最低限の「共通言語」をもっていること。

ここが強いて言えば
必要な知識ですね

 

と回答することになるでしょうか。
前振りが長くなりましたが。

以上、こんな感じでいかがでしょうか。



というわけで、
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