2021年9月【読書記録】7冊 | ひとしずくの純金

ひとしずくの純金

たったひとつのわたしの生き方を見つける旅

 

急に寒くなりましたね。

このくらい寒いと
『こたつ戦争』が勃発しそうです(笑)。

体調くずされていませんか?

お互い養生しながら
参りましょうね~。

というわけで、
9月の読書記録いきます!

専門書は進みが遅くなりますが
今回は文芸書中心で
すいすいたくさん読めました。
 

 

 

 

『私は夢を見つづける』
ジャクリーン・ウッドソン 著 
さくま ゆみこ 訳

これよかった。
好きです。
こういうの好きだな。

自叙伝のような
詩のような絵本のような。

出合ったタイミングも
よかったように思います。

『ホワイト・フラジリティ』を
前月に読んでいたからこそ
理解出来た部分が多かったはず。

偶然の出合いとはいえ
うまいタイミングでした。

「黒人が書いたベストセラー」には
オバマ元大統領のコメントが寄せられる

っていうお約束でも
あるのでしょうか。

なんだかなーと思います。

コメントをされるほうも
コメントを寄せるほうも
コメントをも求めるほうも

「なんだかなー」と
思っているかもしれないし、

とはいえ
できる後押しがあるならやる
ってだけなのかもしれないなぁ

などとも思うけれど。

この美しい物語を
黒人が書いたからどうのとか
そういうカテゴリに入れる必要って
あるのかな、と疑問に思う。

そのままウッドソン氏の世界を
楽しめばいいのに、と思う。

でも、現実は
”そこまで行っていない”
ということなのでしょうね。

”考える”たことを文字にする
のではなく

”感じる”たことを表現するが
こんなにも直通で実現している物語って
すごく貴重。

私はそんなに出合ってこなかった。
おすすめです。

 


 

 

『冬の物語』
イサク・ディネセン 著
横山 貞子 訳

これもよかった。短編集。
淡々と粛々と物語は進みます。

童話のような
大人の思い出話のような

静かな調子で進みます。

男性の名前で出版された
女性の作品らしい。

別に舞台は冬に限らないのに
著者のトーンなのか

どの短編にも
淡々とした冬の空気が漂う。

さびしさとか孤独とか
そんなものが根底に
流れているような作品集。

ついつい読んでしまう。
 

 

 

 

『六月の雪』
乃南 アサ 著

おもしろかったです。
乃南作品は初めて。

「え~」
「うーん」
「まじか・・・」

というシーンが多かったような(笑)。

しっくりいかなかった、
といえばそうなのだけれど、

かといって面白くないのとは
違っていて、

やっぱり面白かったのです。

あれだな
「生きていると出合うどうしようもなさ」
に忠実過ぎるんだよな、小説なのに。

ある種の残酷さというか。
しょうがなさというか。

そこを”うまく”やり過ごしてくれる
小説らしい都合の良さが少ない。

一方で、

タイミングよく大金が入って来たり
人が死んだり

妙なところで
小説らしさが発揮されてて・・・

最後まで翻弄された感じ。


 

 

『風に舞いあがるビニールシート』
森 絵都 著

前回に続いて森作品。
短編集でした。

読んだことがあると思ったけど
まったくの記憶違い。

タイトル作品は
なんとなく”青春もの”だと
思い込んでいた。

全然違いました。

どれもこれも
切り口というか印象がバラバラ。

”価値観”がキーテーマの
作品集だったそうだ。

今、アマゾンレビューを見て知った

価値観うんぬんは・・・

確かに、言われて振り返れば
そうかもしれないなぁ、と思う。

どの作品も
登場人物の”強さ”が
際立っていた・・・かな。

価値観を貫く、
みたいなことをそういった
”強さ”に込めたのであれば
そうなんだろうなぁ。。。

価値観って貫くこともそうだけど

柔軟に変えることもできるし
一貫性がなくてもいいんだよね。

状況や人生のタイミングによって
価値観は変えることができるし

もちろん、
価値観を変えずに
環境を変えることだって選択できる。

息苦しさとか
出口のなさとか
追い詰められる感じとか。

そんなものと戦う人の姿を
垣間見た気がします。
 

 

 

 

『パンとスープとネコ日和』
群 ようこ 著
 

 

『福も来た パンとスープとネコ日和』
群 ようこ 著

シリーズ作品。

5巻まで出ているようで
まずは最初の2巻読了。

タイトル通り
パンとスープとネコが
日々の生活の中心という

店主アキコが商う
サンドイッチやさんのお話。

『働かないの』のキョウコも
実母とうまくいっていなかったけれど

この『パンとスープと・・・』のアキコも
実母を嫌っている。

これは群作品に多いテーマ
なのかしらん。

とはいえ、
ドロドロの確執が描かれるのではなく

地に足のついた生活?が
多少のドラマ展開を含みつつ
淡々と繰り返される。

日曜日になると
『サザエさん』を見てしまうような
中毒性がありますね(笑)。

実は10月に入って
残りの3、4、5巻を
すでに読了しているのですが、

6巻が出たらまた読んでしまうのが
分かり過ぎてしまうのがあれですな(笑)。

 

 

 

『誰もいない場所を探している』
庄野 雄治 著

おもしろかったです。

開業する者として
勇気をもらえます。

著者さんは
コーヒー豆屋さん(物販)ですが

私のようなサービス業にも
通ずるところがあるなぁ

と思いながら読みました。

自分が信ずるところを
淡々とこなす、というのは
案外勇気のいることです。

答えがでないんじゃないか
結果がついてこないんじゃないか
見当はずれなんじゃないか



こういう迷いと
つき合い続けなければいけない。

インスタントな
”起業マニュアル”みたいなものに
心が揺れたりもする。

もっと昔に読んでいたら
大きな勇気になっただろうなぁ。



というわけで、
9月の読書記録でした!

なんだか「淡々と」が
頻発してましたね。

10月もすでにいい出合いが
たくさんあります。

みなさんは
どんな本と出合っていますか?

いい出合いがありますように!
また書きますね~。
 

 

 

 

カミヤカオリ

 

 

 

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