ダメだなぁ、と
自分を責めることがあるでしょうか。
ダメだなぁ。
もっとこうすればよかった。
あんなふうに言わなければよかった。
後から悔やむとき、つい
「ダメだなぁ」
と自分に ”ダメだし” しちゃうことが
あるでしょうか。
悔やむ気持ちが強いほど
「あんなふうにしてはダメだった」
の気持ちも強くなりますよね。
相手に対して
申し訳ない気持ちが湧き上がったり
不快にさせちゃったんじゃないかと
気に病んでしまったり。
ありますねぇ。
だけど、多くの場合、
本当に100%ダメダメなことって
そんなになくて
最善ではなかったかもしれないけど
最悪でもなかったよなぁ、
というのが
ごく公平な評価じゃないかなぁ、
と思うんです。
最善と最悪の間
だと思うんですよね。
そういうときね、思うんです。
「もうちょっと
違うやりようがあったよなぁ」って。
「ダメだなぁ」
ではなく
「あれでも悪くないけど
もっといい方法があったなぁ」
くらいが現実的だよね、って。
うまくない部分が
確かにあったかもしれないけれど
全部がダメだったわけでもなく
その一部だって
本当にダメだったかどうか、は
もっと後にならないと
分からないかもしれない。
事の起こった直後に見えるものと
時間を経て見えるものとは
また違うかもしれない。
物事の評価は直後だけでなく、
時間を経た後も見ていく必要がある。
そんなふうに思います。
物事には時間を経て初めて見えてくる
意味とか効果とか視点とか
そういったものもあるはずだから。
本当にダメだったかどうかなんて
すぐには分からない。
自分にも
誰か他の人にも
「ダメだなぁ」
の視線をつい
向けてしまいそうになるとき、
時間の力を味方につけられたら
もっと可能性が広がる。
そんなふうにね、
踏みとどまれたらいいなぁ
なんてね、思うんです。
カミヤカオリ