「女性の悩み相談は
解決を求めていない」
「解決のための具体策は不要、
聴いて受け止めればそれでいい」
と時折耳にします。
ずいぶん言ってくれるな、
と思います(笑)。
解決したくない悩みなんて
あるでしょうか？
だけど、当の女性にも
そういう言説を信じている人がいて
なんとも複雑な気持ちになります。
性別うんぬんはおいても
自分の困り事を解決したくない人なんて
いるでしょうか？
アドバイスや提案、解決策を
受けとってもらえないことは
確かにあるでしょう。
「聴いてほしいだけ」
の時があるのも事実です。
でも、だからといって
解決策を求めていない、と結論するのは
あまりに一足飛びだと思います。
誰だって解決はしたいんです。
解決できるならしたいんです。
だけど、そう簡単にいかないから
ぐるぐる同じ話をしてしまったり
アドバイスが
受け入れられなかったりするのです。
解決をしたいから相談しているのだし、
悩みを話しているのです。
『解決への道のり』が違うだけです。
妙な言説を鵜呑みにして
大切なチャンスを失ってほしくないな
と思います。
明快な解決策を提示して欲しい人も
もちろんいるでしょう。
それと同じくらい
話をたっぷり聴いてもらって
気持ちを整理してから
じっくり考えたい人もいるし、
さんざん愚痴ってどす黒いものを
先に吐き出す必要がある人もいる。
自分の悩みに向き合う勇気を育てるだけで
いまは精一杯の人もいる。
誰かにアドバイスやアイディアを
貰うのではなく、
遠回りしてでも自分で自分なりの
答えを見つけたい人もいる。
その道のりの途中で
「話を聴くだけ」を部分的に求められ
ご一緒する場合もあるでしょう。
ただそれだけの差なのだと思います。
解決へ向けた道のりの一部分（聴くだけ）しか
関わることができないからといって
「解決を求めていない」
としてしまうのは短絡的だと
私は思います。
悩みや困りごとを解決するために必要な
手順や道のりは一人ひとり違います。
必要な準備や時間も
その人ならではのタイミングがあります。
聴き手のストーリーに当てはまらなくても
その人自身の力で
きちんと切り拓いていける。
だからこそ相談しているのです。
そこを忘れてはいけないと思います。
なにより、
話さずにいられない当のご本人が
「私は聴いてほしいだけ
解決なんて求めていない」
なんて思い込んで
チャンスを逃さないでしないでほしいな、
と思います。
解決したい悩みはあるでしょうか。
解決したい自分がいることに
気づいていますか？
もし、気づいているなら
ご自分のスタイルで解決していけば
いいんだと思います。
コーチングやカウンセリングが
お役立ちしそうならぜひ。
お待ちしています。
カミヤカオリ