小学生、楽しそうだなぁ。
と思わず笑ってしまうような
場面に行き合いました。
ちょうど下校時刻。
横断歩道の前で
信号待ちをする子どもたちが
５、６人･･･
もうちょっと多かったか、
わいわい楽しそうに
しゃべっている。
車道の信号が
青から黄色に、そして赤になれば
自分たちが待つ
歩道の信号が青に変わる。
わいわい騒ぎながら
それを見守っている。
黄色になるのを
今か今かと待ちながら、
そろそろか！
のタイミングで
カウントダウンの大合唱。
「５！４！さーー･･･んーー･･･」
待つのは意外と長い(笑)。
「２！１！」
もじもじ
動き出しそうな気配。
飛び出すなよ･･･
と内心見守りつつ
（黄色い旗のおじいさんも
きっと思ってたはず、笑）
「ゼローーーーー！」
と力いっぱい叫んで
右みて左みて右みて
うわーっと渡り始めました。
お。
ちゃんと渡れますな、小学生。
バタバタと元気よく
走って消えていきました。
子どもとはいえ
きっと悩みもあるだろう。
嫌なこともあるだろう。
それでも
この瞬間に集中できる力、
日常を全力で楽しむ力、
お腹から声を出し
全身を動かして走る姿、
そんなものを見せてもらって
なんだか気持ちが和らぎました。
心と体がつながって
ともに現在にある。
こんなシンプルなことが
大人になるにつれ
だんだんむつかしくなるのだ。
だんだん
気持ちと体が離れて
頭で分かろうとするようになる。
気持ちを悪者扱いして
ないものとして
やり過ごそうとするようになる。
いつからか
そうなっちゃったんだよなぁ。。。
成人したり、社会人に
なってからの人もあれば
学生時代や
10代のころからの人もある。
思春期より前、
物心ついたときには、
という人もある。
いつからそうなるか、
は人によって差があるけれど、
それはきっと
いま抱える悩みの
根っこかもしれない。
気持ちと体が離れるとき、
人は自分そのもので
いられないのだから。
自分そのものでない自分が
何か言ったりやったり判断していて
自分の思う未来が
手に入るだろうか･･･。
自分が感じていること
これは気持ちも体もなんだけど･･･
この二つが
ずれたり離れたりせずに
充分に体験できていること･･･
これが自分そのものである
基礎だと思うし、
そうすれば
自分が心から望む何かを
知ることができるし、
結果として
自分が思う人生を
歩めるようになるのだ
と思うのです。
たとえ、
困難があったとしても、です。
感情が動くことを恐れない。
過剰な感情と
見合った感情とを
見分ける勇気をもつこと。
そして、
これがもしかしたら
当たり前のようで
一番たいへんなのだけど･･･
自分の感情に気づくこと。
なんてことはないようなことも
案外できなかったりする。
できてないことに
気づいていなかったりする。
感情を抑えるとか
感情をなくとか。
それは
無理な相談かもしれません。
湧き上がる感情を
どうにかするというより、
出てきた感情と
どう付き合うか、向き合うか。
感情には
自分の体験を価値づけする
大事な機能がありますから。
毛嫌いせず(笑)、
ぜひとも大切にしたいものです。
感情との付き合い方が変われば
人は変わるのだと思います。
カミヤカオリ