答えを教えてあげたい、
教えてあげられたら、
・
・
・
心理士にとっても
コーチにとっても
どちらも一度は
悩むテーマではないかと思います。
何をすればいいか
どうすれば解決するか
サラリと教えてあげられたら
どんなに楽だろう。
そんなふうに
”万能感” に憧れることは
誰しもあるし、
その憧れが強ければ
”無力感” も反動で大きくなる。
仕方ないなぁ、と思いつつ
一度は通る道
という気がします、
今ではね(笑)。
そんな悩ましい道を経て
答えを ”教えてあげる” ことなんて
そうできるものではない、と
心底わかること。
答えが分かることそのもの以上に
答えにたどり着くまでに
どう向きあうか、
に重きをおくことの意味を
本当にわかること。
これがコーチにも心理士にも
必要なんだろうと思います。
「どうすればいいですか？」
何度問われたか。
何度
「答えられたらいいのに！」
と思ったか。
「こうしたらいいですよ」
と言えないのは
”コーチングの教科書に
そう書いてあるから”
ではなく(笑)、
本当に答えられないから。
クライアントの悩みを前に、
私だって
どうしたらいいのかな、と
悩んでいます。
もちろん、
専門に携わる者として
あれやこれやの考えもあるし、
仮説をたて予測もしています。
ですが、
やっぱり分からないのです。
クライアントが
生身の人生をかけて
どう悩みどう体験しているか
そんなことが簡単に
わかるわけはないのですから。
簡単ではない取り組みに
向きあうとき、
たぶん、
本当に必要なのは
たいへんさを理解し
最後まで歩き通す支えになる存在
だと思うのです。
知識も理論も解説も
確かに役立つのだけれど、
それが役立つのは
クライアントがもともと持っている
前進する力を邪魔しないように
タイミングや量を
うまく調節して提供されたときだけ
だと思います。
われわれ
コーチや心理士にできることは
それほど多くないのかもしれない。
だけど
クライアントが結果を実感したとき
その多くないことが
結果を出すために必要だった
と思ってもらえたら。
それは本望だ。
情報も保護も期待も
過剰であることのしんどさは
現代社会に生きる私たち
誰もが体験していること
ではないでしょうか。
ほどよい距離感で
誰にもコントロールされず
主体性が守られた関係で
自分が本当に大切だと思うことについて
じっくり考えることができる場。
それが
セッションの場なのかなぁ、
などと思います。
クライアントにとって、
誰にもコントロールされない
場と関係性を提供する
そこに技術と自分自身を
つぎ込んで臨みたい。
そんなふうに思って
お迎えしています。
それは
単なる ”いい人” では
できることではないからです。
じっくり考えたいことや
いつか向き合いたいと
思っていることがある方、
ご一緒しませんか？
個人セッションのお申込み
お待ちしていますね。
カミヤカオリ