こんにちは、フリーランス英語講師のKです。
新学期の授業も始まり、新しい生徒の方々との授業がスタートしています。
毎年、特に学校や予備校ではこんな話をします。
「ほんの少しでいいから自信を。」
生徒たちに「英語は好き？得意？」と聞いてみて、肯定的な答えが返ってくることはほとんどありません。
謙遜しているところもあるのかもしれませんが、逆に「英語は嫌い？苦手？」という質問に対してこそ多くは手を挙げるものです。
毎年同じ質問を続けていますが、「英語が嫌い、苦手」という生徒の方が圧倒的に多いです。
でもここでちょっと想像して欲しいんです。
サッカーとか水泳とか野球とかピアノとかダンスとか何でも、クラブや習い事でやっていることについては、「好き？得意？」と聞かれたら彼らはどう答えるでしょう？
ほとんどが肯定的に答えます。
半ば強制的にやらなきゃいけない英語の勉強と、自分が好きでやっているクラブや習い事を比べればそりゃそういう結果になるのも当然でしょう。
でも僕が彼らに気づいて欲しいのは、英語の勉強が嫌いだ不得意だと言いながらも、中学生のときから数年間にわたってやってきた実績があるではないか、ということです。
高校３年生であれば５年間英語を習ってきたという実績があります。
高校１年生でも少なくとも中学での３年間の実績があります。
何かを３年も５年も続けている人は決して素人ではないはずです。
事実、英語は苦手だ、話せないと言いつつも、彼らは１０００～２０００語くらいの英単語は知っているし、たとえば進行形がbe＋ingで作られることや完了形がhave＋過去分詞で作られることなど、文法の基本的な知識だって持っています。
つまり決して０ベースで今から英語を学ぼうというのではなく、個人差はあれ、すでにそれなりの実績という土台の上に立てている人が圧倒的多数だということで、その実績にまずは目を向けて欲しいのです。
できないことを挙げつらうのではなく、これまで積み上げてきたものに目を向ける。
「それほど得意とは言い難いけれど、まあそれなりに単語や文法の基礎くらいは分かってるかな」とほんの少しだけでも肯定的にとらえられれば、それが次のステップへのきっかけになる。
ささいな自己肯定意識が小さな自信になって、次への活力に変わる。
そういう心の態度を忘れないで欲しい。
とまあ、このようなお話をするわけです。
これがどれだけ意味のあることなのか分かりません。
だけど、毎年あまりにも英語に自信が持てない生徒が多すぎるので、それは良くないことだと伝えなければならないとは思っています。
これから英語を学ばれる方も、今学んで苦しい思いをしておられる方も、自分のできることをしっかりと見つめて自信に変えていってください。
今日もお読みいただきありがとうございました。
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◎プロフィール◎
《経歴》
アメリカ・オレゴン州の高校を卒業
大学での専門は英米文学、英語学、英語教育学
現在フリーランスとして高等学校、予備校、企業等で教える英語講師
スカイプを利用した個人レッスンも随時行っています
《指導資格・受賞歴・実績等》
・中学校高等学校第一種教員免許（外国語【英語】）
・国際英語発音協会認定 【英語発音指導士】
・Advanced Certificate in TESOL（TESOL上級課程修了証）
※TESOLとは、英語を母語としない人に教えるための世界的に認知されている英語教授法です。
・Advanced Certificate in Teaching Japanese（日本語教授法上級課程修了証）
・IIBC AWARD OF EXCELLENCE（TOEIC4技能優秀賞） 2年連続受賞
・2016年度株式会社Y（予備校）講師新人賞受賞
・DMM英会話Q&Aサイト 「DMM英会話なんてuKnow?」アンカー（回答者）（←クリック！）
・DMM英会話公式ブログ執筆者（←クリック！）
・書籍『英語のプロ300人に聞いた 日本人のための絶妙な言い回しフレーズブック』（2017 明日香出版社）（←クリック！）等
・文科省検定教科書関連教材執筆協力
・進学校・予備校（難関大学受験・英検対策・4技能力アップのための音読実践講座等）
・大手自動車関連企業（TOEIC対策研修）
・大手工務店（TOEIC Speaking対策・新入社員英語研修）
・英語の先生になりたい人のための教員採用試験対策講座・TESOL理論実践講座等
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（2017、2018年度実績）