「長」とか「速」に惑わされちゃダメ。② | 「未来を切り拓く、本物の英語を。」フリーランス英語講師K-the English Mercenary Lecturerのブログ

「未来を切り拓く、本物の英語を。」フリーランス英語講師K-the English Mercenary Lecturerのブログ

フリーランス英語講師Kです。ページ上部タブよりHPにもぜひお越しください。

こんにちは、フリーランス英語講師のKです。

 

昨日は「長文」は「長くない」というテーマでお話ししました。

 

今日は「速読」は「速くない」というお話です。

 

 

英語教育の現場では、特に受験や検定試験対策などに関連して、英語を速く読む技術、つまり「速読」が求められている風潮があります。

 

では「速読」とは実際のところどれくらいのスピードのことを言うのでしょうか?

 

「長文」と同じで、具体的な数字で把握しておくことが目標意識の確立のために必要です。

 

 

まず、読みの速さを表す指標に、WPMという考え方があることをご紹介しておきます。

 

これはWords Per Minuteの略で、「1分間あたりの単語数」を表し、読んだり聞いたりするときのスピードの目安になるものです。

 

 

たとえば、一般的な英語ネイティブたちは、普段の会話で180~200WPMくらいのスピードで話すと言われています。

 

TOEICのリスニングが概ね180~200前後くらいのスピードなので、TOEIC経験者の方はなんとなくイメージできるかと思います。

 

大学入試センター試験のリスニングスピードは170前後くらいですから、慣れないうちはかなり速く感じます。

 

これがリスニングのスピードイメージです。

 

 

では、読むときのスピードはどれくらいかと言うと、教養あるネイティブは300WPMのスピードで読むと言われています。

 

話すよりもはるかに速いスピードです。

 

日本の大学入試や英検の長文問題など、ものの2、3分で読み切ってしまうスピードです。

 

でもこれは昨日も書いたように、本にして2ページ程度ですから、極端に速いわけではありません

日本語で書かれた本なら僕たち日本人も同じくらいのスピードで読めるのではないかと思います。

 

 

さて、ネイティブの通常スピードが300WPMだと考えるとき、「速読」とは一体どれくらいの速さのことを言うのでしょうか?

 

350?400?

 

いやいや、それがいかに無謀な数字かということは考えるまでもありませんね。

 

 

大学入試センター試験を例に挙げますが、一般的な受験生で800語数レベルの文章を2、3分で読めてしまう人などまずいません。

 

単純な出題語数で計算すると、センター試験を基準にした場合、僕たち日本人学習者が求められる読解スピードは、120WPM程度で事足ります

 

センター第6問の文章を120WPMで読めたとすると、7分ほどで読み終わります。

だいたい15分~20分くらいを目安に解く受験生が多いと思いますが、7分で読めるなら8分以上も解答時間に回せる計算になります。

必用に応じて読み直しをすることになったとしても決して焦らなければならないようなことにはならないでしょう。

 

そしてこの120WPM程度のスピードのことを、日本の英語教育界では「速読」と呼んでいるわけです。

 

もう少し具体的に言うと、1秒間に2単語読めれば達成できるんです。

 

もちろん返り読みせず、頭から英文をその流れに従って意味を正確に捉えながら読むということを前提とした上で、ですが。

 

 

センター試験を例にしましたが、これに限らず、日本の英語学習者の方々が目指すべき「速読」というのはこの程度であって、ネイティブにとっての普通のスピードの半分の150WPMも達成できればほとんど困ることはないでしょう。


もちろん、ネイティブレベルを基準にするなら150は「非常に遅い」位置付けですが、学習者の最初の目標としてはちょうどいいのではないかと思います。

 

逆に、「速読」の言葉に惑わされて「ネイティブのように速く読まなきゃ」と焦ったところで、結局ネイティブの普通のスピードに追い付くことなど途方もないわけですから、よほどの場合を除いて、そのような「速読」を目指すことにあまり意味はありません。

 

結局のところ、「速読」は「速くない」のです。

 

 

よければ、ご自身で読もうと思っている英文の語数と、それを読むのに費やした時間を測って、WPMを計算してみてください

 

単に目で追うだけではもちろんだめですよ。

全部意味を把握するのにかかった時間を計算して、150WPM程度で読めていればとりあえず問題ないでしょう。

 

あとはそこからさらに訓練を重ねることで、TOEICのような大量に問題が出題される試験の対策としたり、あるいは日常の必要に応じて英文を読みこなしていくためのWPMの目標値を決めたりして、努力を続けてください。


ちなみに、TOEICのPart7を全て読み切ろうと思えば、少なくとも170〜200WPMが必要だと言われています。

それでもやはり、ネイティブの300に比べれば遅いですよね。

 

 

今日もお読みいただきありがとうございました。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

英語指導のご依頼・お問合せはメッセージまたはHP(←クリック!)よりメールにてお気軽にご連絡ください!

フェイスブックご利用の方はコチラもよければお願いします。

 

◎プロフィール◎

《経歴》

アメリカ・オレゴン州の高校を卒業

大学での専門は英米文学、英語学、英語教育学

現在フリーランスとして高等学校、予備校、企業等で教える英語講師

スカイプを利用した個人レッスンも随時行っています

 

《指導資格・受賞歴・実績等》

・中学校高等学校第一種教員免許(外国語【英語】)

・国際英語発音協会認定 【英語発音指導士】

・Advanced Certificate in TESOL(TESOL上級課程修了証)

※TESOLとは、英語を母語としない人に教えるための世界的に認知されている英語教授法です。

・Advanced Certificate in Teaching Japanese(日本語教授法上級課程修了証)

・IIBC AWARD OF EXCELLENCE(TOEIC4技能優秀賞) 2年連続受賞

・2016年度株式会社Y(予備校)講師新人賞受賞

・DMM英会話Q&Aサイト 「DMM英会話なんてuKnow?」アンカー(回答者)(←クリック!)

DMM英会話公式ブログ執筆者(←クリック!)

書籍『英語のプロ300人に聞いた 日本人のための絶妙な言い回しフレーズブック』(2017 明日香出版社)(←クリック!)

・文科省検定教科書関連教材執筆協力

・進学校・予備校(難関大学受験・英検対策・4技能力アップのための音読実践講座等)

・大手自動車関連企業(TOEIC対策研修)

・大手工務店(TOEIC Speaking対策・新入社員英語研修)

・英語の先生になりたい人のための教員採用試験対策講座・TESOL理論実践講座等

・スカイプによるビジネス英語・TOEIC対策個人レッスン等

 

おかげさまで、年間約600名に上る方々の英語指導に携わらせていただいています!

(2017、2018年度実績)