八十歳の壁を越えて、読書「にょにょっ記」 穗村弘著 面白い! | pikoのブログ :読書は楽しい, アートに生きよう!

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今朝はひんやりするが気持ちの良い晴れになった

 

ベランダのガラス戸を開けると

 

爽やかな新緑の風が入って来て

 

「ああ、気持ちが良い!」と声に出る

 

5月はこの陽気でなくちゃいけないね

 

 

穗村弘著 「にょにょっ記」 文芸春秋社 2009年7月25日発行

 

一気に読了

 

カフェで読んでいたが声を殺して笑いぱなしであった

 

4月1日~翌年の3月30日日付の日記になっている

 

挿絵が漫画風になっていて面白い

 

 

穗村弘さんは歌人で、伊藤整文学賞や短歌研究賞を受賞している

 

 

よく考えてみると、私たちの日常生活にユーモアが溢れていることに気付く

 

歌人だから五感で生きている人なのであろうと思った

 

 

文中から引用してみる

 

   -1月23日 マスク

 

     友達に会う

     友達は大きなマスクをしていた。

 

     ほ「風邪?」

     友「いや」  

     ほ「花粉症?」

     友「いや」

     

     マスク越しに響いてくる声がもごもごしている

 

     ほ「じゃ、何?」

     友「マスクはいい」  

     ほ「え?」

     友「マスクはいいよ」

     ほ「どうして?」

     友「暖かい。みんな話しかけてこない。定時にぱっと帰りやすい」

     ほ「へえ」

     友「マスクは癖になる」

     ほ「そうなんだ」

     友「できればもう少し大きい方がいいな」

 

     でも、彼のマスクはとても大きくて、目しか見えていないのだ。

 

     ほ「それより大きかったら、お面だよ」

     友「だってマスクってお面って意味だろう?」

 

     なるほど...。

 

 

こんなのも私の思い出の中にある

 

 

   -2月19日 リアル・スピッツ

 

    スピッツのCDを聴く

    良い。

    でも、若いフアンのなかにはスピッツが犬だって知らない人もいるだろうな。

    今みないからなあ。

    完全に幻の犬だ。

    私は子供の頃、スピッツに激しく追いかけられたことがある。

    きゃんきゃん吠えられてこわかった。

    半泣きで必死に逃げたけど追いつかれてシャツを噛まれて

    転ばされて上に乗られた

    下から見上げるスピッツは巨大だった。

    貴重な思い出だ。

 

 

たまには量子力学のような難しい本から離れてリラックス出来る絵本などを

 

見て子供のような無邪気に触れることも大事ですね