八十歳の壁を越えて、 「85歳まだまだ不良」下重暁子著を読んで | pikoのブログ :読書は楽しい, アートに生きよう!

pikoのブログ :読書は楽しい, アートに生きよう!

ブログの説明を入力します。
本を読んで心を鍛える。元気にする言葉を発見する。
自作俳句やパステルアートを公開

下重暁子著「85歳まだまだ不良、媚びず群れない」

集英社文庫 2022年11月25日発行 読了

 

下重暁子さんはNHKアナウンサーを経て

文筆家としして活躍されている

 

私が憧れる豪快な性格を持つ女性先輩である

 

質問形式に答えるエッセイになっている

 

自立したプライドのある生き方がまだ

女性には難しい時代に堂々と

公然と言い放つことが出来る勇気のある人である

 

エッセイの中から

 

「自分自身を知らなければ、いい死に方はできっこない」から

 

  -人間生きていくには、自分で自分を愛してやらなきゃダメなんです

    だから、まず自分を愛してやる。好きになってやる。孤独の時間というのは

    自分で自分を愛してやる、自分で自分をわかってやるための、

    かけがえのない時間なんです。

 

「二人暮らしでも、自立できているかが大事」から

 

  -誰かと暮らしていても自立できるかどうか。夫や親や子に依存せず

   自分の足で立てるかどうか。それが「自立が試される」ということだと思うの。

 

「なぜ日本人は奇麗に年を重ねられないのか」から

 

  -自分が年寄りだと思ったら、そりゃ年寄り臭くなります。自分がそう思ったら

   そうなるに決まっている。醜く老け込んでしまうのは、外部が決める物理的な

   年齢にとらわれて、自分で自分を年寄りにしてしまっているからなんですよ

 

「おめでたい才能を鍛えなさい」から

 

  -やりたいことがあるなら、おめでたい才能を伸ばしてやるの。そのためには

   「きっとできる」って自分に期待をかけ続けてやることが大事なんです

 

「やるべき仕事がないことほど、不幸なことはない」から

  

  -年をとっても働くことを、みじめに感じたり苦役に思うことなんてまるで必要ない

    私は仕事が無いくらい不幸なことは無いと思う。病気以外は人間働いていない

    ことくらい、どうしょうもないことはないんですよ

 

『認知症の不安は、「楽しい話」で吹っ飛ばす』

 

  -認知症になるのも、人間が生きている証拠なのよ。誰もが死ぬまでに経験する

   人生の過程の一つなんです。

   だから、認知症にビクビクするのなんかやめましょうよ

 

「本は理屈じゃなく「感性」で読め」から

 

  -本を読むと知的な刺激を受けるし、物事を深く考える力も養われる

   読んでいるうちに過去の記憶が呼び覚まされることもあるから、物忘れも

   少なくなるんじゃないかっていうんです

 

「見えるものばかりにしがみつくから、死が怖くなる」

 

  -感性って目に見えないものを感じる事なの。だから感性が失われると

   見えないものに恐れおののくようになる。で、見えるものばかりにしがみつくから

   死のような目に見えないものが怖くてしかたなくなるわけですよ

 

  -要は頭で理解できないものを、そういう世界を感覚として受け入れられると

   いうこと。生死という境界を素直に受け入れる感性が大事だっってことなんです

 

私はこの本に書かれたことは現役なので全て役に立っているし、同感することが

多かったけれど、少しだけ抜粋してみました