点数を上げる勉強するには?


今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。


昨日まで、テストの点数を上げる、成績を上げるには総合力だということをお伝えしてきています。

テストは勉強だけをしていれば、点数を上げられるというわけではないことは、もう、十分にお分かりいただいていると思います。


では、いよいよ、点数を上げるための勉強についてです。

これは、いろいろ考えられるので、あくまで一つの考え方だと思ってお読みください。

条件は、中学受験大手進学塾に通っている子どもで、中位くらいのクラスに在籍しているとします。

中学生なら、公立トップ校は狙えないけれど、3番手くらいは届くかなという子どもだとお考えいただければいいかなと思います。


言われた通りに塾の宿題を、ただやっていればいいと思っているなら、それではこれ以上の成績は望めません。

受験はそんなに簡単なものではないからです。

まず、学習計画、学習スケジュールを立てる前に、目標を考えないといけません。

復習テストや確認テスト、定期テスト、模擬試験などの各テストで、80点を目標にはしたいところです。

そのために、何をどうしたらいいかを考えていく必要があります。

塾の確認テスト、復習テストで80点を取ることを考えてみます。

そこで、わかりやすくするために、算数・数学で考えますが、通過算や旅人算などの文章題が苦手で、ちょうどその単元だとした時に、速さの基本的なことが理解できているか、単位の換算が出来るか、ということの確認が必要です。

速さを求めたり、秒速を自足に直せたりしないのに、通過算などの文章題を解くことは難しいのです。

ですから、学習単元がわかっているのであれば、必ず予習として、その単元の基本事項やできないといけないことを確認してから授業を受けることが必要です。

その上で、塾の授業を受け、その日か翌日には、塾でどのように習ってきたのかを確認する必要があります。

塾で学んだことを、まず確認する、そして、同じように基本問題を解くことです。

ここで、少しでも早く問題を解いて宿題を終わらせようとする子どもは、失敗する可能性が高いのです。

もうお分かりの通り、塾で習ったことを理解せず、何をどうしたらいいのかも、わからないままとにかく問題を解こうとする姿勢が、もう、根本から間違っています。

理解する、真似をして解いてみる、やっていることがどういうことか理解する、標準問題を解いてみて、80%くらいできていれば、応用問題にとりかかる。

ここで、80%にならないなら、間違えた問題を解き直してみる。

解き直した問題で、また、間違えた問題をさらに解き直してみる。

こうして、解き直した問題も含めて、少なくとも全体の問題量の90%を解くことができるようになって、はじめて、応用問題に進んでいくのです。


標準問題が80%や90%を超えるまでに、どれくらいの時間が必要かを見積もらないといけません。

その時間を、各教科でおおよそ見積もって、1週間の学習スケジュールを立てていくのです。


ここまで考えただけでも、簡単なことではないことがわかると思います。

しかも、これで塾が週に3回も4回もあるのです。

どこで、どれだけの時間をかけなければいけないかを、考えないといけないのです。

塾の最上位クラスの子ども達は、こんなことはしなくても、どうにかなります。

ところが中位クラスの子どもが上位を狙うためには、さらなる努力が必要なのです。

ここに、リフレッシュの時間・遊びの時間も取り、睡眠時間を削らず、しっかりと体力を回復し、脳を休める時間を取ると、余裕の無い、かなり厳しいものになります。

これは、下位のクラスになれば、さらに時間が必要になり、予定をこなすことは、かなり厳しくなります。


子どもが、本気で成績を上げようと思うと、自分の学力・成績を直視し、何が必要か、何が足りていないのかを見つけ出し、それを、しっかりと身につけ、できるようにするためにどうしたらいいかということを考えなければなりません。


ビジネスで言えば、戦略を立て、戦術を考え、実行するためにPDCAを回すということになるでしょう。

もう、お分かりだと思います。

そんな簡単なことではないのです。

だからこそ、たいへんなことを子どもに無理に押し付けてはいけないのです。


今日、お話したことには、子どもの感情は全く考慮していません。

ここに、子ども自身の感情が入り、やりたくない!と言えば、もうこのような勉強についてどうするか、などと考えられないのです。

だからこそ、生活、勉強、感情、精神すべてがそろわなければ、成績など上がらないのです。


夏期講習がもうすぐ始まります。

子ども達が自信をもって、この夏を乗り切れることを祈っております。