夜更かしと昼夜逆転

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7月に入り、夏休みが近づき、喜んでいる子どもも多いと思います。

不登校の子ども達も、周りがみんな夏休みで学校に行かないから、気が楽になる子どももいれば、変わらない子どももいて、夏休みは複雑な思いで過ごすことになることは、変わらないかもしれません。


ところで、夜更かしと昼夜逆転について、ご家族がかなり神経質になっています。

このことのご相談もかなり増えています。


この2つの問題は、似ているところと、大きく違うところがあります。

シンプルに考えてみたいと思います。

まず、似ているところは、夜遅くまで起きていることです。

この間に、何をしているか、それは、子ども達によって、もちろん違います。

ただ、夜遅くまで起きている、ということは、翌日の活動に大きく影響します。

そのことだけは、間違いありません。


次に、昼夜逆転までいくかどうか、ということですが、ここが大きく違います。

昼夜逆転になる子ども達に共通していると感じることは、心の中にかなりの負担感を抱えていることです。

その子どもにとっては、大きな悩みを抱えていると言っても良いと思います。

その結果、何もできず、まんじりともせずに夜明けを迎えてしまうか、何となくずっとYoutubeをみたりゲームをしたりしているかという違いがあっても、心の中に大きな悩みを抱えていることは間違いないと、私は子ども達と接していて思っています。

夜更かしの場合も、同じように悩みを抱えていることがありますが、そこまで深刻ではありません。

ゲームにはまって、夜遅くまで、親に隠れてこっそり何ていうことは、良くあることです。

私も、中学生、高校生の時は、ラジオで「ヤングタウン」を聞いたり、小説を読みふけっていたりしていましたから、そういうこともあるでしょう。

それと、昼夜逆転は異なります。

ただ、昼夜逆転は、ある意味では健康的だと以前もお話させていただきました。

精神的に健康だから、悩んで苦しんで、まんじりともせず夜明けを迎えることになるのです。

悩み、そのことを考えたら、夜も寝られない、というのは、良くはありませんが、健全に精神が発達しているからです。

それを、何も考えずぐうぐう寝ていたり、同じ問題を抱えいても何も考えていないことの方が、問題です。

その場合は、精神的に何かもっと大きなものを抱えていて、メンタルクリニックに通わないといけない状況にある可能性が高いと思います。

そういう意味で、昼夜逆転は、とても精神的には「健康的に悩んでいる」ということですから、病気ではないことが多いのです。

ただ、そのままにしておくのは良くないので、ご家族は焦らず、子どもをせかすことなく、ゆっくりと話を聞いてあげることが大切です。

不登校など、辛い状況の時は、話を聞くよりも、まずは、日常的に穏やかな雰囲気をつくり、日常のたわいのない会話をすることから始めるのが良いと思います。

夜更かしを止められない子どもに対しては、夜にするのではなく、起きている時間にさせてあげて、時間の制限を設けてあげることです。

スマホで、Youtubeを止めさせたい、LINEで遅くまで会話しているのを止めさせたい、というお母様が相変わらず多いです。

そのお母様方に質問です。

「なぜ、スマホを買い与えたのですか?」
「誰がスマホを買い与えたのですか?」
「時間についての話し合いはしましたか?」
「なぜ、使用できる時間を親が設定して、それ以外は使えないようにしないのですか?」
「それでもやめないなら、なぜ、とりあげてしまわないのですか?」

買い与えて、使用料、基本料を払っているのがご家族であるならば、その責任はすべてご家族にあります。

そのことを、忘れないでいただきたいと思います。

子どもにも責任はあります。

でも、一番の責任はご家族にあるのです。

本当にやめさせたいなら、解約してしまえばいいだけです。

連絡する必要があるならキッズ携帯でいいではありませんか?