嫌と言えない子ども達
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。
6月に入ってから、ずっとお子さんが自分から動き、家の中が明るく穏やかな感じになるには、お母様が変わることが一番だとお伝えしてきました。
子どもが笑顔でいられるようにすることを基準に伝えることを考えていけば、お母様の行動はずれてはいかないと、お伝えしました。
ところが、昨日は、子どもを虐待するまでではなくても、子どもの笑顔何てどうでもいいと思っているお母様がいらっしゃることをお伝えしました。
そのことについて、「私は関係ないや」と思ったお母様!
本当にそうでしょうか。
ちょうど中学受験の大手進学塾はあと1ヶ月で夏期講習に突入します。
中学受験を目指す小6生にとっては、ほんとに天王山ともいえる夏休みを迎えます。
関西では、特に、最大手の浜学園を筆頭に、希学園、日能研、馬渕教室、能開センターなど大手進学塾は、ものすごい量の宿題を課してきます。
通常授業もあるところがほとんどですから、夏期講習と通常授業の両方の宿題に追い回されることになります。
ここで、クラスが落ちたり、模擬試験などで悪い結果が出てくると、9月からの志望校別特訓などが受講できなかったり、第一志望校に届かないことが見えてきて、志望校の変更を塾から検討するように言われたりします。
そうなってくると、子どもも焦りますが、ご家族がもっと焦る場合が、とてもとても多いのです。
その時に、昨日の話は「関係ない」と思ったお母様ほど、実は子どもの気持ちを汲み取ることもなく、子どもに頑張らせすぎるところを、嫌というほど見てきました。
それは、高校受験でも、大学受験でも起こってしまいます。
大学受験はないだろうと思われるかもしれませんが、最近では、大学受験でもあるのです。
なぜなら、中学受験からずっとご家族が関わり続けているからです。
もう、大学受験の子ども達の中には。嫌と言えない家庭環境に10年近くもいることになり、もう自分の意見など言えないこともあるのです。
子どもの様子がおかしいと思っても、子どもは、お母さんに嫌われたくない、見捨てられたくないと思うと、無理をしてでもがんばります。
その時に、子どもが思いに応えてくれたとうれしくなり、がんばらせてしまうことは、教育虐待に近いことだと思って欲しいのです。
なぜなら、子どもはもう自分の意志で嫌とは言えない状況になっていますから、「嫌なら嫌と言えばいい」というのは、全く持って親の勝手な言い分なのです。
私から言わせれば、
「子どもの精神状態をそこまで追い詰めて、まだ、受験勉強をさせるのか!」
と怒りすら湧いてくる状態なのです。
そういうことが、十分起こりうるのが、夏休みなのです。
しかも、意外とこれまであまりお子さんに厳しく言われなかった。とても常識的なお母様が、陥る落とし穴なのです。
子どもを無意識に追い詰めてしまうことは、誰にでもやってしまいかねないことなのです。
それだけに、十分に気をつけていただきたいと思います。
子どもの心からの笑顔を、いつも思い出していただきたいと思います。