お母様の気持ち一つで子どもは変わる


今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます。


6月に入ってから、ずっとお子さんが自分から動き、家の中が明るく穏やかな感じになるにはどうしたらいいかをお伝えしています。

先日から、お母様がどうしたら良いかについて、考えていただいています。

なぜ、ずっとお母様が笑顔になることをテーマに、考えているか、もうお分かりだと思います。


中学受験をさせたいお母様にとっては、いかに勉強させるか、ということは、すごく大きな問題だと感じていらっしゃると思います。


今、学校に行けなくて、不登校になっているお子さんをお持ちのお母様にとっては、どうしたら我が子が動けるようになるのかと言うことが、一番の関心事だと思います。


私にしたら、どちらも根本は同じだと思っています。

どちらも、それほど難しいことではないといつも思うのですが、これまでたくさんのお母様方のご相談をおうけしてきて、お母様方にとっては、どうしたらいいか本当に悩まれていることが多かったことは事実です。


「中学受験と不登校(541)子どもであっても他人」でも書きましたが、子どもであっても他人なのです。

いくら我が子であっても、自分の思うようには動かすことはできません。

まして、完全にお母様の思うようにさせるのは、人権無視の虐待と言われても仕方がないかもしれません。


そんなことするよりも、もっと簡単な方法があります。

それが、お母様が変わることです。

中学受験の大手進学塾の中で上位にいて欲しい、不登校になっているけど、元気に外に出かけていき、出来れば学校に戻って欲しい、などと思われるのであれば、子どもを変えようとしないことです。

子どもであっても他人!

このことを忘れないことです。


ただ、有り難いことに、お母さんのことを大好きな子どもがほとんどです。

お母さんがいつも笑顔で、自分のことを見守っていてくれるとしたら、お母さんの期待に応えたいと思うのは、子ども心には当たり前のことなのです。

目を吊り上げて宿題をしろとガミガミいうお母さん。

学校に行けない子どものことを考えては、いつも暗い顔をしてため息ばかりついているお母さん。

そんなお母さんの気持ちに、子どもが応えたいと思いますか?

お母様が、今、自分の母親からこんなことをされたら、うれしい気持ちになれますか?

がんばろうと思う気持ちになれますか?

子どもの側から見たら、こんな嫌なお母さんだったら、お母さんの言うことなんて聞きたくないと思っても当然です。


だから、穏やかで笑顔を絶やさず、いつも家の中が明るくなるように、適当に手を抜き、嫌なことはお父様にも手伝っていただき、楽しく生活をしていることが、子ども達が笑顔になり、お母様の気持ちに応えてくれる一番の近道です。

お母様が、自分の人生を楽しんで生きていることが必要なのです。


だから、ずっと、お母様が学び、自分の人生を生きることをお伝えしているのです。

お母様が笑顔でいる、
子ども達がのびのび努力する、
子ども達が成長して大人になる、
伸び伸びと働くので企業や事業が発展していく、
国の経済が良くなる、
社会がどんどん発展していく。

こういう好循環になっていくのです。


中村敬宇先生の「母」と題する有名な文があります。

「母の心情、意見、教法、礼儀がその子が成人したときの心情、意見、教法、礼儀になる。よって一国の文明はその母の文明に基づくことがわかる。」

まさに、その通りだと思います。

子ども達の未来が明るい未来になるためにも、お母様の笑顔が、我が国の未来を作っているのだと、私は思っています。



中村正直(中村敬宇)
幕末から明治にかけての教育者、学者
福澤諭吉、新島襄、森有礼などと共に6大教育家として知られている

 

国立国会図書館 近代日本人の肖像