テクニックを理解する
今日もこのブログにお越しいただきありがとうございます。
今日は、中学受験塾で、あまり上の方のクラスにいない方に向けた話をさせていただきます。
特に、理科や算数が苦手な方に向けたお話です。
子ども達は、新しいことを塾で習うと、ものすごくうれしくて賢くなった気がします。
それは、子どもにしてみたら、うれしいに決まっているのです。
「こうしたら、こんな難しい問題を解くことができるぞ!」と教えてもらうのですから、それはとてもうれしいものなのです。
ところが、ここから先が問題なのです。
「なるほど、これは、こういう理由からこうやって解くんだ」
としっかりと理解して、解いていくなら問題はありません。
むしろ、これが伸びていく子どもがやっていることです。
一方で、この解き方の理解をしないまま、解き方をおぼえてしまうことで、出来る感触を持ってしまう子ども達がいます。
簡単に言うと、算数の問題で、面積図を書いて解けるような問題などでも、最初は、面積図の意味を理解して、解いているのですが、そのうち、「面積図を使えばいい」ということだけに意識がいき、なぜ、面積図を使うのか、面積図の意味は何だったのか、ということを忘れてしまい、わからなくなってしまう子ども達がいるのです。
面積図を使うような問題であれば、最初の理由をしっかりと理解して解くような子ども達であれば、あるところから、面積図を書かなくても解くことが出来るようになっていきます。
なぜなら、面積図の意味が分かっているので、何がわかっていない、何が同じになる、だから、どうしてら良いかをしっかりと理解できているので、書かなくて済むようになるのです。
そうすると、一気に成績が伸び始めて、また、新しい知識を学び、それがどういうことを示しているかを理解し、使えるようになり、それを使わなくても解けるようにすらなっていくのです。
塾で教えてもらえる問題を解くための技、技術、テクニックが、なぜそうなっているのかをしっかりと理解することを、最初に徹底しておくと、なぜ、そうなるのかを意識して解くことが出来るようになります。
そうすると、理解が出来ているので、そのテクニックを使わなくても、解くことができるようになり、難しい問題でも、そのことを応用できるようになるのです。
以前、旭進学会の荒井先生とお話させていただいたときに、荒井先生が「算数の特殊算って、特殊でも何でもなく、出来る子どもは自分で考えて、解くことができる。」とおっしゃっていましたが、まさに、その通りだと思います。
これを、こうやって解く、という解き方を覚えるのではなく、解き方を理解して使うことが何よりも大切だということです。
そのためには、点数という結果を求めすぎず、途中の過程を理解することを大切にする勉強法をすると、本当にできるようになっていきます。