定期テストと実力テスト
定期テストと実力テスト、この2つで大きく結果が違う子ども達がいます。
ここで言う定期テストとは、小学校の単元テストや中学・高校の中間テスト期末テスト、それに、塾の復習テスト、確認テスト、育成テストなど、学習単元が事前にわかっているものを総称だとお考えください。
一方で、実力テストは、中学受験や高校受験、大学受験のための模擬試験、中学、高校で実施する実力テストなど、事前の範囲が決められていない試験の総称だとしておきます。
この定期テストと実力テストで、明らかに結果が異なる子どもがいます。
まず、定期テストはしっかりと点数を取れているけれど、実力テストになると点数が取れなくなる子ども達がいます。
これは、試験範囲が決められていて、試験に向けてテスト勉強ができるので、その時は、一生懸命に取り組んで、結果が出るのだけれども、終わったらすぐに忘れてしまうようなタイプの子ども達です。
中学受験塾だと、確認テストなどは高得点をっ取ってきたりするのに、模擬試験になると、ものすごく成績が下がるような子ども達のことです。
中学生で、内申点のために一夜漬けで懸命に頑張って覚えて、テストが終わったら忘れてしまうような場合も、当てはまるかもしれません。
一概には言えませんが、こういう子ども達は、定期テストのために学習したことが、定着することなく忘れてしまっていることから起こることなのです。
明らかに定期テスト後の復習不足、演習不足です。
その時だけになっているのです。
それでは、実力テストは得点できず、実際に入試になるとできないのです。
中学受験、高校受験では、私立ならランクを下げないといけないかもしれないことになります。
高校受験で公立高校受験なら、内申点で救われることもあるかもしれませんが、合格できても学力は伴っていないので、高校の授業についていくのが、かなり辛いかもしれません。
この子ども達の特徴は、テストが終わったら、テストのやり直しを全くしない、復習しないことです。
この子ども達は、もう一度、定期テストを本番の時と同じように時間を測って、最初から全て解き直してみるだけでも変わります。。
解き直したら、採点してみるのです。
それで、試験の時の答案用紙と見比べてみて、できていたのに間違えた問題、間違えていたのにできた問題、間違えていて、やはり間違えた問題を、どうしてそうなったのか理由も考えてみてください。
ここまでをするだけでも、自分がわかっていなかったり、あやふやだったり、忘れていたりすることがわかり、わかっていないところをすぐに理解するように質問したり、調べたりしておくのです。
忘れていたことを調べて、確認しておくだけでも違います。
この程度のことをするだけで、徐々にが学力がついてきて、実力テストで得点を取ることができるようになってきます。
もちろん、実力テストでも同じように復習をしておく必要はありますよ。
一方、定期テストがあまりできず、実力テストの点数が取れている方の場合は、まず、定期テストで決められた出題範囲を、テストまでに丁寧に解くことから始めると良いと思います。
そして、一度、解いた問題、学習して間違えた問題には、赤のチェックマークを問題につけておくのです。
テスト範囲を一通り解き終えたら、もう一度、赤のチェックマークだけついている問題を解き直してみるのです。
そうすると、自分ができなかったところが、確認でき、そこを復習していることで、それだけでも、定期テストの点数が上がります。
実力テストも復習しておけば、さらに良くなると思います。
定期テストも実力テストも点数が取れない子ども達は、これまでの学習範囲にかなり理解できていないところがある、学習レベルがあっていない、あるいは、学習する気持ちがないなどの理由があることがあります。
これは、すぐにはどうすることもできません。
学校の先生、塾の先生と相談して、わかるところまで遡って学習する遡行学習をやっていきながら、学習の抜けているところの穴埋めを行っていかないといけません。
この方は、先生方と相談することを急ぐ必要があります。
このように、定期テストと実力テストの結果を見比べていき、対応をしていくことで、さらに成績を上げることができます。
ただ、ここで、一つ問題があるとすれば、復習する時間を作ることができるかどうか、だと思います。
定期テストや実力テストの復習の時間をたくさん取らないといけないとすると、レベルがあっていない、処理が遅いなど、いろいろな問題が考えられます。
少し時間を作って、時間がかかる理由を考えてみてください。
そして、学校の先生や塾の先生に相談してみると良いと思います。