小さいときに好きだったもの


以前、看護師さんとお話していて、小さい頃の話になり、小さいころ何が好きだったかということになり、看護師さんは「リカちゃん人形」でよく遊んだという話をしてくれました。

そのときに、「リカちゃんでんわ」に電話して聞いていたということも聞きました。

リカちゃん人形は知っていますし、「リカちゃんでんわ」というのがあることも知っていましたが、本当にかけた人に初めて出会いました。

「すごく楽しかったし、はじめて電話した時はもう、うれしくてうれしくて!」と、それはそれは、うれしそうに話してくれたのです。

小さいときに好きだったもののことは、今でもよく覚えているものなのですね。

 

それは、そのときに幸せだったということでもあるのでしょう。



私はというと、幼稚園くらいの時は、ひたすら「虫取り」でした。

虫を取るというよりは、見つけて眺めているのが好きでした。
虫なら、何時間でも眺めていられるという感じで、じっとしていました。

たぶんですが、そこから、虫も含めて動物が好きになったのでしょうね。
家で飼っていた文鳥やインコとかも、ものすごくかわいがっていましたね。

今でも、虫も、犬も、猫も、鳥も動物は、ものすごく好きです。


その動物も人も、必ず終わりがあります。

私は祖父母にかわいがってもらいましたが、その祖父母から、よく「虫でも動物でも植物でも、みんな命があるものは終わりがあるんだよ。だから、ちゃんと最後まで面倒を見てあげるんだよ。」とよく言われました。

だから、文鳥が手の上で冷たくなっていくのを感じたときは、本当に悲しかったことを、今でもはっきりと覚えています。


その祖父母も、そして父も最後まで手を握って看取りました。

小さいときに、生き物は命がある、その命を大切にしないといけないと、祖父母や両親に教えてもらったことが、私の仕事の原点だと、今もずっと思っています。