そろそろ生活リズムが崩れる頃です


中学受験生は、夏期講習でガッツリ勉強して、結果を出してやると思っていた子どもが多いと思います。

夏期講習も半ばになり、かなりリズムができてきた子どもと、疲れが見え、授業と宿題に追われて精一杯、下手をすると、もう嫌だと言い出している子どもの二手に分かれてきている頃です。


高校受験生も夏休みがんばろう!と思っていたと思います。

そこで、学校の宿題を先に片付けてしまおうとか、塾の夏期講習で学習した範囲の入試問題を解いてみよう、とか思っていたのも、まるで嘘のように、中だるみになり、中には夜、ずっとゲームをしたりYoutubeを見たりして、朝起きるのが遅くなっている子どもが出てきている頃です。

朝、ご家族の出勤前に起きて来なければ、何時に起きて、何をしているのか、わからないことがほとんどです。


中学受験生の場合は、なかなか塾の宿題に取りかからない、宿題が終わらないという兆候が見えれば、体力的にかなり疲労してきているだけでなく、わからない問題がたくさんある、ついていくのがかなり厳しい状態になっていると考えて良いと思います。

この時に「まだ、半分終わったところでしょう!がんばりなさい!」というのは、子どもにはかなり酷なことなのです。

もう実際にはがんばりようもないところにいるのに、さらにムチを打たれても、どうしようもないのです。

そこで横にご家族についてもらって、教えてもらっても、うれしさ半分、嫌な気持ち半分です。

子どもにとっては、嫌なだけかもしれません。


なぜなら、ヘトヘトになっているところに、さらにやらされるのですから、それは辛さしかないのです。

でも、ご家族にしたら、ここで脱落したら、もう秋からは復活は難しい、第一志望校は厳しい、もっと我が子はがんばれる、と思うかもしれません。

しかし、ついて教えて、一生懸命にやらせて、うまくいくことは、つまずいている所がはっきりしている場合くらいです。

ここでは、まず、塾の夏期講習の宿題を無理に全部やらせるのではなく、自分の力でやれる範囲に絞ってあげることで、自分でもできると思わせてあげることが、何よりも必要であり、かつ、基本をしっかりと身につけさせてあげることで、秋からの対策にもなると、ご家族がしっかりと認識しておくことです。

そして、応用問題や発展問題などは、一部を解くか、基本問題や標準問題をやって、できそうならやっていくように伝えてあげて欲しいのです。

塾の先生に叱られたとしてもかまわないと、気にしなくていいと言って、やらないことを勧めてあげて欲しいのです。

まずは、自分でしっかりとできることが大切なこと、基本問題や標準問題ができていれば、秋からの問題も十分に解くことができ、入試には間に合わせることができるので、安心するように言ってあげて欲しいのです。

実際に、無理して中途半端な状態で訳もわからず宿題をこなすよりは、ずっと良いのです。


この夏休みの折り返し地点が正念場です。


ご家族もお子さんもあわててはいけないし、無理をしてもいけないのです。

ここで落ち着いて、秋からの入試問題演習に向けて、何をこの時期にやらなければならないのか、それが我が子に合っているのか、必要なことなのかを見極めることが、ご家族には必要なことであることをわかっていただければ、お子さんとの接し方、話し方も変わってくると思います。

ぜひ、お子さんの様子を見ていただき、無理のない夏期講習の受講の仕方をしていただければと思います。


高校受験を目指す中学3年生のことについては、次回に書きたいと思います。