塾帰りの子どもと金髪の少年

今日も私のブログにお越しいただき、ありがとうございます。
感謝申し上げます。


昨日、帰りの電車に夜10時過ぎに乗りました。

人はもう少なくて、立っている人もいましたが、大半の人が座っていて、それもまばらに座っているくらいでした。


ちょうど向かい側の席の一番離れたところに、ど金髪で派手な格好の若い男の子が2人、楽しそうではあるのですが、何となく不機嫌そうなところも見て取れる表情で話しているのです。


その片方の男の子がじっと見ている方向がありました。

気になって、その見ている先を見たときに、7人の小学生がいたのです。

2人が座り、2人は吊り革に両手でぶら下がって遊んでいる、残りの3人は立ったまま何かを話している様子でした。


その小学生達は、明らかに塾帰りで、全員がグレーの同じ塾バッグを背負っていたのです。


大阪では、黄色が入っている、青空のような青色、濃いグレー、など塾によって塾名の入っている「塾専用バッグ」を販売している中学受験大手の塾があります。


この濃いグレーの塾バッグを全員が背負っていたのです。


立っている3人はずっと「シカクいアタマをマルくする」という車内広告を見ながら、「何が四角い頭を丸くするやねん。こんな塾に行くから灘には合格できないねん。」と言っているのがまる聞こえなのです。


私はこの3人のとことん馬鹿にしたような話し方に、ムッとしていたのですが、この金髪・ピアスの男の子達は、その3人を見ていたのではなかったのです。

ずっと吊り革にぶら下がって遊んでいる2人を見ていたのです。

吊り革にぶら下がって遊んでいた2人は、吊り革にぶら下がってぶらぶらと遊んでいるだけではなかったのです。

ぶらぶらと体を揺らしながら、座っている2人に、ずっと両膝で蹴りを入れていたのです。

座っている2人もただやられているだけじゃないのです。

膝蹴りが入る時に、蹴りを入れてくる相手のお腹を、結構な勢いで殴っているのです。


私の中では、完全にアウトな2+2の子ども達の行いなのです。

人を蹴ったり殴ったりすることが、日常的に当たり前になっているこの子ども達の親の顔が見たいと私が思った瞬間、金髪の男の子が立ち上がって、その吊り革にぶら下がっている子ども達に向かって、歩き始めたのです。

流石にちょっと子ども達がびっくりするのかと思ったら、この子ども達、気にもとめていないのです。

立っていた3人がヒソヒソと何かを言い出したくらいでした。


金髪の男の子が吊り革で遊ぶ子ども達に、「吊り革で遊ぶな、目障りや」とかなりどすの利いた声で言い放ったのです。


周りには数人の私と同じくらいのおじさんや、若い女性が座っていたのですが、全員がそっちを見ていました。



この言われた男の子達は悪びれることもなく、でも、謝ることもなく、しかも、止める気配もなく、「はあ?」みたいな顔をしているだけなのです。

怖いもの知らずと言えばそこまでですが、「何言ってるねん?」くらいの感じなのです。


それを座って見ていたもう一人の金髪の男の子も立ち上がって、「やめろと言ってるのがわからんのか」と凄んだのです。

やっと吊り革から手を離した2人は、その金髪の男の子達を見ていたのです。


その時ちょうど大きな駅に着くところでした。

吊り革を持っていた2人も、立っていた3人もドアの前にいたのです。

座っていた2人の子どもも立ち上がったので、この7人はこの駅で降りるのかなと私は思って見ていたのですが、この時です。

座って立ち上がった2人のうちの1人が、降りる時に、チラッと金髪2人の方に視線をやりながら、「ほんまに頭の悪そうな奴やなあ」と私にでも聞こえるように言ったのです。

瞬間、金髪の片方が「何やと!」と怒鳴ったのです。

その瞬間にドアが閉まり、追いかけようもない状態になって、金髪の男の子2人は怒りながら「ほんまにクソガキは、ムカつくなあ」と大声で怒っていたのです。



この金髪の男の子達の言動は、威嚇的で怖いと思うのが普通の感覚でしょうから、それもどうかとは思います。

しかし、この7人の子ども達の、とことん人を馬鹿にしたような態度、人を殴ったり蹴ったりすることに何の違和感も持っていないことは、人として根本的におかしいと思うのです。


私は阪急電鉄沿線で仕事をしているので、同じような光景を夜9時から10時の間に、西宮北口、十三、豊中といったところでは見かけるのです。


これは30年間、変わっていない光景です。


これについては、最近、朝7時台の電車の中で、制服を着た小学生達にも同じようなことが見られます。


塾講師として長年、教えていてこういう光景に出くわすことが多く、目に余るときは、必ず容赦無く注意もし、名前、塾名、学校名を聞き出すようにしています。

マナー、ルールは守らなければなりません。

公共の場で許されないことを教えないといけないのです。

ダメなものはダメなのです。


よく、「子どもだから仕方がない」という方がいます。

その方に、いつもお聞きするのです。

自分のお子さんが目の前で人の頭を叩いていたり、人を馬鹿にしたりしている時に注意しないのですか、と聞くと「目の前では絶対にさせません」とおっしゃるのです。

それならば、「子どもだから仕方がない」などと思ってはいないのです。


子ども達も疲れているし、ちょっとくらい目をつぶってあげてもいいのでは?ということを言われたこともあります。

人のお腹を蹴り続け、蹴ってくる人のお腹を殴り続け、お互いが薄ら笑を浮かべている子ども達は、人の痛みなどわかると、私には思えないのです。

理由はどうであれ、それを「目障りだからやめろ」といった金髪の男の子の方が、ずっとまともだと私は思います。


みなさんはどう思われるでしょうか?