中学受験の功罪


このブログで以前、取り上げさせていただいたTくん、前回まで取り上げさせていただいた、彼ことKくん。

この2人は、本当に中学受験をしたばかりに、まだ短い人生の中で、どん底とも言っても良いくらいの辛い時期を送ることになってしまいました。


Tくんのこと
https://ameblo.jp/k-tani-2020/entry-12772408822.html

 


彼こと、Kくんのこと

https://ameblo.jp/k-tani-2020/entry-12784415323.html




2人は、人を信じることができず、その前に、自分を信じることができず、自己受容、自己肯定などと言うところとは程遠い思いをすることになってしまいました。


Tくんの場合は親、Kくんの場合は塾の先生の、迂闊な言葉が二人をどん底まで叩き落とす、そんな結果になってしまったことは、たいへん残念なことです。



京都の不登校の親の会、「親子支援ネットワーク ♪あんだんて♪」の代表の福本早苗さんの東洋経済ONLINEのインタビュー記事でもおっしゃっているのですが、

「中高一貫の進学校への入学が引き金となるケースも少なくない」

このことも、間違いなのない事実なのです。

東洋経済ONLINE  education特集
約20年当事者と家族を支援、臨床心理士が考える「不登校の子の進路選択」

https://bit.ly/405B2Tg


「親子支援ネットワーク ♪あんだんて♪」は私が京都で不登校の子ども達のためのNPO法人のフリースクールでお仕事をしているときに、ちょうどできたところで、随分とお世話になりました。

福本代表は、本当に不登校になった子どもとそのご家族を支援してこられましたから、この中高一貫の進学校への入学が引き金となって、不登校になった子どももたくさん相談にのってこられています。



こういう側面があることは、中学受験をお考えのご家族の方には、ぜひ、知っておいてほしいと思うのです。


だからと言って、中学受験そのものを、全否定するつもりは毛頭ありません。

そのことによって、自分の能力をさらに伸ばした子ども達もたくさん見てきています。


実際に、中学受験をすることにしてから、ものすごく学力を伸ばし、中高一貫校に進み、国立大学医学部に進学し、卒業して医師として活躍している生徒も、国立大学の理系学部の准教授になっている教え子もいます。


一般企業、公務員として、社会の第一線で活躍している教え子達もたくさんいるのです。

彼らは、彼らで本当に中学受験をして、難関の中高一貫校に進学してよかったと思うのです。



ただ、今も連絡をくれる教え子達は、自分達が成功したからといって、必ずしも中学受験が良いことばかりでないことを、とてもよく理解しています。


だから、親となった今も、必ずしも中学受験をさせているかとういうと、そうでもないのです。

もっと、いろいろな立場の人に出会い、いろいろな経験をすることも、また、大切だと思っているのです。



中学受験というものの「功と罪」をしっかりと見つめ、大手中学受験進学塾の言うことを全て鵜呑みにするのではなく、本当に自分のお子さんには、どのような教育を受けさせ、何を学ばせ、どういう大人になって欲しいのかを、しっかりと考えて欲しいと思います。


長い間、中学受験も不登校・ひきこもりも両方を見つめてきた立場の者として、子ども達の幸せをお考えになる全てのご家族に、考えて欲しいと切に願うのです。



進学塾TMC池田 講師
フリースクール・パーソナルアカデミー カウンセラー・講師

 

 

 

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