『トゥーランドット』 2008.10.11(土) 13:30開演@Bunkamuraオーチャードホール



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キャスト

トゥーランドット(中国の王女):オレナ・スクヴォルツォヴァ(ソプラノ)
カラフ(かってのダッタン王国の王子):ヴァーレリィ・ベンデロウ(テノール)
皇帝アルトウム(中国皇帝、トゥーランドットの父):ステパン・フィツィチ(テノール)
ティムール(放浪の旧ダッタン王、カラフの父):ボフダン・タラス(バス)
リュー(もと王子付きの奴隷娘):リリア・リリア・フレヴツォヴァ(ソプラノ)

ピン(皇帝に仕える大蔵大臣):ヘンナージィ・ヴァシェンコ(バリトン)
パン(内大臣):ドミトロ・ポポウ(テノール)
ポン(総料理長):ミコラ・シュリャーク(テノール)
役人:ミハイロ・キリシェウ(バリトン)

ウクライナ国立歌劇場オペラ合唱団
ウクライナ国立歌劇場バレエ団
ウクライナ国立歌劇場管弦楽団
指揮:ヴォロディミル・コジュハル



『トゥーランドット』オペラを初めて観劇しました。

『トゥーランドット』は、You Tubeで主なアリアの動画を見て、知ってはいたのですがやはり、実際に舞台で観ると、格別なものがありました。


キエフオペラの、想像を超える圧倒的な力量と、底知れぬ実力を十分に感じ取ることができました。私は、オーガズムが、尾てい骨から頭頂まで何度も往復して、溶けてしまいそうでしたからラブラブ!



特に、イタリアオペラは、歌がアルファでありオメガですが、その意味で、主役の二人、トゥーランドット オレナ・スクヴォルツォヴァ(ソプラノ)、とカラフ ヴァーレリィ・ベンデロウ(テノール)の独唱は素晴らしいものがありました。


しかし、最も魅力的だったのは、リュー役のリリア・フレヴツォヴァ(ソプラノ)でした。


特に第一幕の終わりに歌われたリューのアリア:「お聞き下さい、王子様」の心の底からの絶唱には、恍惚感から気を失いそうでしたドキドキ


私の最も好きなアリアのひとつを、最高の歌唱で聴くことができて、至上の悦びに浸ることができたのです。


少しだけ詩も記しておきますね。


 Signore, ascolta !     (お聞き下さい、王子様!)
 Ah, signore, ascolta !   (ああ、どうか、お聞き下さい!)
 Liu non regge piu !     (リューはもう耐えられません!)
 Si spezza il cuor !     (なんて悲しいのでしょう!)

 io...l'ombra D'un sorriso ! (私は微笑みの面影を失って!)
 Liu non regge piu !     (リューはもう耐えられません!)
 Ah,pieta !           (ああ、どうかお願いです!)


とてもシンプルな詩ですね。


そういえば、有名な「誰も寝てはいけませぬ」は王子カラフのアリアですが、やはりこんなシンプルな詩です。

 Nessun dorma !        (誰も寝ていけない!)
 Nessun dorma...        (誰も寝てはなりませぬか...)
 Tu pure, o Principessa,    (やはり、あなたも、王女よ)
 nelia tua fredda stanza    (冷たい部屋で)
 guardi le stelle         (星をご覧であろう)
 che tremano d'amore e di speranza !(星と愛が希望に瞬くのを!)