『 あなたは孤独感から逃避しようとしているのです.あなたは次から次へと本を読みあさったり,いろいろな指導者のあとを追ったり,映画を見に行ったりします....ではこの孤独に対処する方法を,どのようにして発見したらよいのでしょうか.
 あなたが逃避をやめたときに初めて,あなたは何をすべきかということが分かるのです.あなたが自ら進んで現実にあるがままのものに直面したとき―――それはラジオをつけてはならないということであり,文明に背を向けなければならないことを意味します―――そのとき,孤独は終わってしまいます.なぜかと言いますと,その孤独は完全に変容してしまっているからなのです.精神は絶え間なくあるがままのを回避し,逃避し,拒否し続けているので,精神自体がその障碍を生みだすのです.直視することを妨げている障碍があまりにたくさんあるために,私たちはあるがままのものを理解しないのです.』


クリシュナムルティ