【僕のなかの壊れていない部分】著・白石一文 | 須上佳名子の感覚で生きる日々

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「レジェンド」の間、「ゴールデンボーイ」を読み終わりそうになり、どうしようかなと思っていたところ。
偶然に、本の趣味が同じ人発見。
逆班がやっているスタジオ外の階段でずっとその方と本についてお話していたのでした。

そして、勧めてもらったのが、白石一文氏。
名前は本屋で見たことがあったんですが、手を出すきっかけがなくて・・・。
でもこれはこの著者の作品の中で一押しだからと言われ・・・。
次の日銀座を本屋探して練り歩きダッシュ、ブックファーストを見つけ買ったのでした本

僕のなかの壊れていない部分 (光文社文庫)/白石 一文
¥650
Amazon.co.jp
「僕のなかの壊れていない部分」
タイトルからして素敵。センスがね。
本で気付かなかったけど、表紙の絵、凄かったんですね。近くで見すぎて分からなかったですあせる

驚異的な記憶力を持つ主人公が、3人の女性と付き合う話。
・・・なんですが、色々複雑。

なぜ、記憶力がいいのかと分かった瞬間、主人公の突き放すような冷たさと孤独、寂しさと甘えに納得。
えりこが少々苦手だったので、最後の主人公の仕打ちは結構ほうほうと読んでしまいました。
でも実際やられたら堪えるでしょうけどね。
著者自身の哲学的な部分が前面に押し出されて、主人公の口を借りて何度も出てきます。
好き嫌いがきっぱり分かれそうですが、ワタクシは好きです。
えりこの持つ、大多数の正論と、でもねと思う、個人の心の奥底。

最後の雷太の行動に「えええぇぇぇ!」と心の中で叫んでしまいました。

でも、なかなか読みごたえのある一冊でした。

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