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先週はアニメ映画を一本見てきました。

少しネタバレ含む感想は後段に述べますが、音楽の授業の「リトミック」を描いた場面がありました。

そこで今回取り上げるのはそこから連想したハンガリーの民族音楽学者コダーイです。

 

今日 12月16日はハンガリーの作曲家コダーイ・ゾルターン( Kodály Zoltán /1882年12月16日~1967年3月6日)の生誕日です。

彼は、ハンガリー民謡収集、作曲と教育などに幅広く活躍し、ハンガリー国民から尊敬を受けました。今日では音楽教育の提唱者としても名を残しています。

 

いつもありがとうございます。

コダーイの記念貨幣を紹介します。

 

 

 

ハンガリー コダーイ・ゾルターン生誕85年記念銀貨

25フロント 1967年

コダーイの肖像

KODÁLY ZOLTÁN

1882-1967

 

反対側です

中央に孔雀

MAGYAR NÉPKÖZTÁRSASÁG

(ハンガリー民主共和国)

25  FRONT   BP.   1967

 

直径 32mm  量目 12g  素材Ag750 状態 UNC

発行枚数 15,000枚

 

縁には紋様

 

 

 

カタログでは生誕85年記念となってますが、この発行年が亡くなった年なので追悼の貨幣でもあるとみています。

 

日本ではまったく馴染みがない人ですが、ハンガリーで生まれ、生涯をハンガリーですごしたコダーイは作曲だけでなく言語学や哲学など幅広い分野でも研究を重ね、学校教育における音楽の重要性、民族音楽、特にわらべ歌の重要性を説くようになったようです。

 

 

 

先週 見た映画は「窓ぎわのトットちゃん」でした。

(映画のパンフレットより)

黒柳徹子さんの子どもの頃の自伝的物語のアニメ版。

とてもよかったです。黒柳さんのバックボーンを知ることができました。

 

おしゃべりでお転婆だったトットちゃん(黒柳徹子さん)が昭和15年、尋常小学校から自由が丘のトモエ学園に転校した(させられた)ところから始まりました。

そこでの独特の教育方針の小林校長先生との出会いがあって主人公トットちゃんはのびのびと自由に成長できたようで、この出会いがなければ現在の黒柳徹子さんはなかったことでしょうね。ただの問題児で終わってたかもしれません。

 

バイオリニストのお父さんが軍から求められた軍歌を演奏しないと決断したところで「タイスの瞑想曲」が流れたのは印象に残りました。

「戦争さえなければ」と「みんなと仲良くしよう」という思いを受け取れました。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

<追記>

細かいところの補足です。

原作本を読むと「リトミック」の意味が書かれています。こちらは、正確に「リズムに合わせて」体を動かすこと(映画では校長先生がピアノ伴奏してました)。

 

一方、コダーイの手法は、まずアカペラで「歌うこと」とそれに合わせて体を動かすこと(よって伴奏不要)。

子どもの頃のわらべ歌、例えば「大きな栗の木の下で」とか「はないちもんめ」、「かごめかごめ」とかは何も伴奏なしでやっていたでしょう。

 

どちらも知らずに学校で体験していたはずですが、こうしてみると、リトミック教育とコダーイの音楽教育は似て異なるものと言ってもいいかもしれません。しかし、どちらも音楽を教育の重要な位置に置いているところは同じだと思いました 

 

 

 

参考 「日本コダーイ協会」のウェブサイト

「窓ぎわのトットちゃん 新組版」 黒柳徹子 講談社文庫