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11月は、明日の第3日曜日が家族の日だそうです。またその前後1週間は家族の週間だとか。また11月22日はいい夫婦の日。

考えてみると他にも、母の日(5月)、父の日(6月)、桃の節句(3月)、子供の日・端午の節句(5月)、七五三(11月)等、家族をテーマにしたイベントが年間通じて多いように思います。

 

家族の物語が聖書(旧約聖書)にはあって、それをモデルにした貨幣があります。

 

 

 

イスラエル 聖書美術シリーズ ルツ 1 新シェケル 2020年

ベツレヘムの穀物畑で大麦の穂を持って向き合うルツとボアズ

 

反対側です

中央上に国章、中央に額面、 右下に大麦

1 NEW SHEKEL   ISRAEL  2020

周囲の銘文は RUTH IN BOAZ'S FIELD(ボアズの畑でのルツ)

英語とヘブライ語とアラビア語

 

直径  13.92mm  量目 1.244g  素材Au999

発行枚数 5,000枚 状態 Proof

 

縁にはギザ

 

外箱です。

 

落ち穂拾い

 

貨幣ケースには説明書が入ってました。

ボアズがルツを紹介されている場面のルツの部分

 

説明書の下に貨幣がありました。

同じ額面で銀貨が、異なる額面で銀貨と金貨が発行されました。

 

 

 

では、貨幣のモデルとなった物語「ルツ記」を要約してみます。言わば、嫁と姑の物語です。

 

イスラエルの民にまだ王がいなかった時代。

ユダ族のエリメレクという男が、妻のナオミと二人の息子を連れてモアブの地に移り住んでいました。

二人の息子はその地でモアブ人の妻をめとりますが、やがてエリメレクとその息子二人は若くして死に、息子の嫁のうち一人は去ってしまいました。

結局、嫁ルツと義母ナオミだけが残りました。

 

ベツレヘムに移ったルツとナオミの二人はボアズという男の畑で落ち穂拾いをしていると、ボアズはルツに気をかけ親切にしてくれました。

そのことをルツはナオミに報告すると、ナオミが 「ボアズのところへ行って幸せになりなさい。」と言うので、ルツはナオミに指示された通りボアズ寝所にもぐりこみます。

ところがボアズは「わたしよりふさわしい夫をさがしてあげよう。」と約束しルツをそのまま帰します。

その後、親族のあいだで協議してみるとボアズがルツの夫として一番適任であることがわかり、二人は周囲から祝福されて結婚しました。

 

旧約聖書は、難しいうえに怖い話しが多いと思いますがこの「ルツ記」は短編ながらとても穏やかで平和です。まるでホームドラマだと思いました。

夫を失い貧しくても義母を支え誠実に働いたルツとそんな優しいルツを愛したボアズ。二人の曾孫にイスラエル王国を確立したダビデが現れ、さらにその子孫にイエスさまが誕生するという流れになっています。(新共同訳聖書 旧約聖書続編つき 「ルツ記」)

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

旧約聖書につきましては私の偏った解釈であるかもしれません。どうかお許しください。

この物語を題材とした映画に「砂漠の女王(原題:The Story Of  Ruth /1960年/アメリカ/あらすじは全く異なります)」があります。

新シェケルはパレスチナ自治政府でも使用しています。