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前回2007年のローマ条約に関する記念貨を紹介しました。今回はオランダで発行されたEUの経済通貨統合10周年記念貨です。
10th Anniversary of Economic and Monetary Union
これは何かの壁画とも思われる意匠ですね。
上に" NEDERLAND " 下に " EMU 1999-2009 "
中央の図柄はいったい何でしょうか。人とEUが手をつないでるようです。
直径 25.75mm 量目 8.50g 構造は白銅(外周部)とニッケル黄銅(コア部)のバイメタル貨です(ちなみに1ユーロ貨はこの逆となります)。外周部には11の星。ギザがあります。
反対側のユーロ共通面。
Mint Mark と Privy Mark を見てみます。
向かって右の" Mint Mark "は「ヘルメスの杖」。左の" Privy Mark "は「帆船」かな。
(欧州)経済通貨同盟EMUは欧州連合EUの基本条約に規定。
共通貨ユーロが導入されたのは1999年(平成11年)1月1日でした。当初は、EUに加盟する国のうち、独、仏、伊、墺、アイルランド、ベネルクス3国、ポルトガル、スペイン、フィンランドの11ヶ国(原加盟国と呼ばれる)。
その後新たに加盟する国が加わり、ユーロを導入している国は24となりました。EU加盟国でも英国は通貨同盟に加わっていないので独自通貨ポンドです。
そこで収集家としては問題が発生します。
ユーロ貨を集めてる方はおられるでしょうか?
ユーロ貨は金種が全部で8種あります。ユーロ誕生から20年、そして現在のユーロ硬貨発行国は23ヶ国。各国ともシリーズを変化させているので、セット販売も含めて、または規格外の記念貨幣や地金型金貨プラチナ貨も含めるとその柄は最低でも500はあると思います。おまけにモナコ、サンマリノ、バチカン、アンドラは発行数も少なく、簡単に手にはいりません。コンプを狙っても現代貨といえども途中で袋小路に入りこむことでしょう。(続く)
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考 「お金で世界が見えてくる!」 池上彰 ちくま新書
駐日欧州連合代表部HP