
子どもだったかつての自分が
ワクワクしながら
チャンネルを合わせて見ていた
週末の朝。
大丈夫と知りつつも毎週毎週
悪事を働く連中にハラハラドキドキ、
大丈夫と知りつつも
ピンチに陥るヒーローたちに
ヒヤヒヤハラハラ、
そして力を合わせて敵を追いやる
彼らに乾杯…。
そう、今年2025年は、
チームで戦うレンジャー誕生
50周年なのです。
レンジャーものといえば、
対比されるのは仮面ライダー。
仮面ライダーの方が4年ほど
誕生は早いのです。
それから、単独で戦う
仮面ライダーと一線を画す
仲間と力を合わせて敵と戦う
「ゴレンジャー」が誕生します。
色とりどりの衣装をまとい、
それぞれ個性があって
得意技が異なる彼らが
いざというときに変身して
合体ロボを駆使したりして
活躍する姿に子どもたちも
大人たちも大喜び。
熱いリーダーアカレンジャー、
クールな知性派アオレンジャー、
御愛嬌のキレンジャー、
美人な切れ者モモレンジャー、
若くて元気なミドレンジャー。
初代戦隊もの、ゴレンジャーは
あまりの人気に2年間続きます。
そこから50年間、毎年毎年
趣向を変えてここまで続いてきたことに
感謝と驚きしかありません。
大河ドラマのように毎週毎週
1年間の長丁場で放映され、
正直パターンは同じ、
そこに違うテイストを入れ続ける。
歴代戦隊もの人気投票という
ものもあるけれど、
投票コメントを見ていると、
結局自分か子どもが見ていたものに
投票している模様。
余程のファンでない限り、
見る年代は限られているようです。
とはいえ、人気のものを見てみると。
海賊戦隊ゴーカイジャー
→歴代戦隊ものがでてくるのがカギ。
侍戦隊シンケンジャー
→カッコよさ抜群、
シンケンレッドは松坂桃李さん!
獣電戦隊キョウリュウジャー
→全話ひとりで脚本執筆という
わけで、話などが首尾一貫していて
ストーリー、脚本が素晴らしい。
特捜戦隊デカレンジャー
→警察&戦隊ものという異色の
作品。
レンジャーが「公務員」であり、
敵が裁判にかけられるというのも
評判に。
他にも話題になったのは
怪盗戦隊ルパンレンジャーVS
警察戦隊パトレンジャー。
→異なるふたつの正義の対立が
魅力的でかっこいい。
烈車戦隊トッキュウジャー
→列車がテツたちを熱くしたのみならず
運命の伏線の張り方が素晴らしい。
魔法戦隊マジレンジャー
→設定が家族というのが熱くて
感動を呼ぶ。
未来戦隊タイムレンジャー
→主演は永井大。
時を超える友情や恋愛が熱く、
また敵を殺さないところが
他の戦隊ものと一味違う。
などなどなどなど。
49もの戦隊ものがあるので
きっと推しはいろいろいるはず。
レンジャーものの撮影は
結構雑なのか?
初代アカレンジャー俳優によると
「朝まで飲んで現場に入るから
みんなヨレヨレ。
セリフなんて覚えてるやついないしさー。」
って単に昭和なだけかも。
いやいや、令和になってからも
「仮面ライダーの人達は
なんか大切にされてるんだけど、
俺ら走れぇ〜って言われて
必死に走って後ろで
ドカドカ爆発してるしさー」
と語る俳優もいるので、
なかなか活気あふれる現場なよう。
そんなレンジャーものは
少年少女たちを喜ばせるけど、
イケメン俳優はママたちも
魅了するけれど、
そこにつけこむ玩具メーカーの
思惑も侮れない。
最初のゴレンジャーは
4月始まりだったけど、
いつの間にやら2月から
新しいシリーズが始まることに
なっているのです。
もー、やめて〜。
なぜなら、クリスマスには
前の戦隊もののおもちゃをねだられ、
サンタさんにプレゼントして
もらったかと思ったら
すぐに新しいレンジャーが
始まるではないか!
しかもクリスマス前には
最終兵器みたいなとびきり
かっこよくて大掛かりな
合体ロボとか出てきちゃうし!
そんなこんなで
メーカーと親がしのぎをけずり、
子どもはあれが欲しいこれが欲しいと
大騒ぎ。
楽しい幼稚園や小学◯年生の
おまけについてくる、
紙製工作に励んだ方々も
いらっしゃることでしょう。
あの時はやれやれだったけど、
いま思い返せば楽しかったかも。
自分や子どもたちの子ども時代に
レンジャーがいてくれたのは
ありがたかったんだなあ。
そして見返すと、
実はそこに深い物語が描かれていて
涙しそうになったりして。
戦隊ものは、平和を願う。
そして、みんなでこぼこで
得意なことは得意だけれど、
出来ないことは出来ない。
そんなメンバーが力を合わせて
戦い抜く。
いろんなことを、
全部できなくてもいい。
自分が自分であれば、
それぞれが自分を活かせばいい。
戦隊ものは、それを半世紀も
伝え続けてくれているのに、
未だにそのメッセージは
子どもたちを育む現場には
届いていないような。
だから、まだまだレンジャーたちには
活躍してもらわなくては
ならないのかも。
8月には50年間が詰まった
「全スーパー戦隊展」が始まります。
東京ドームを皮切りに全国巡回、
熱く語ろう、戦隊を!