
実家や義実家に行くとモヤモヤする。
かつてはみんなで囲んだ食卓、
でももうこんなにたくさんの
食器は使わないよね。
鍋もありすぎじゃない。
タンスがぎゅうぎゅう。
スーツ着てでかけることなんて
もうないでしょう。
このワンピースもいまどき
こんな色や形はない。
あなたが子どものころ
描いた絵よ、って
もういいんだってば。
どうするの。これ。
でもこの人たちが
捨てられないことはわかってる。
家そのものだってこの先
住む人いないのに、
解体するにしろ、売るにしろ、
家の中は空にしなくちゃ
いけないよね。
不動産屋に丸投げするとしても
片付ける費用は引かれちゃう
わけだよね…。
親には言えないけど、
そんなことが脳裏をよぎる。
そして、その日は確実に
やってくる。
とても自分の手には負えないので、
やはり業者の方に
お願いすることにしよう。
そもそも業者の見つけ方が
わからない。
まず、「全部捨てる」が前提の
廃棄物処理業者。
全部捨てますよ、だから
捨てられちゃ困るものは
予め自分でしっかり探し出して
おかなくてはならない。
必要な書類や貴重品や
思い出のもの、
結局全部見ておかなくては
ならないね。
では「全部リサイクル」に
出してくれるところ。
全部持っていってくれて
リサイクルしてくれるものは
してくれるよう。
捨てるよりいいよね。
でも100㌔1000円でなんでも
引き取ります、っていいながら
作業代10万取られるようだ。
貴重品が見つかった場合に
返してくれるかどうかとか
ちゃんと確認しておかなくちゃね。
あと、あれね。
金目のものだけ持っていって
くれる連中。
ここと全捨ての組み合わせにしたら
安く済むかも。
作業は一日で終わるからプロに頼もう!
って書いてあった企業サイト
見たことあるけど、
家の広さやものの量や
作業する人の数とかで
変わるよね、もちろん。
養生しないと怒られる
マンションだったり
近隣に配慮してくれないと
かえって気まずくなるから
下手にケチるとろくなことに
ならないかも。
人数が少なくてノウハウも
ちゃんとしてないところも
あるみたいだし。
いろいろ見て、なるほど。
こちらの希望も聞いてくれて
リサイクルできるものは
リサイクルしてくれる、
困った人に寄付してくれたり、
貴重品や書類も取っておいてくれて
高額買取してもらった分の
料金は返してくれる
業者もいるんだ。
料金は中間くらい。
ここ、いいかも。
「1立方メートル1万円」が
基本のキホン料金らしい。
これより安すぎる業者も怪しい
らしい。
不法投棄なんてされちゃうと
共犯になるおそれも。
それにしても
1メートル四方で1万円するんだ。
それも、例えば全部本だったりしたら
それでいいけど、
ごちゃごちゃの引き出しで
文房具に書類に電池やリモコンや
おもちゃとか混ざってると
仕分けに時間と人手がいるから
もっと高くなるらしい。
まあ料金には人件費にトラックや
パッカー(ごみ収集車)の料金や
廃棄物処理の費用も
かかってるんだもんねえ。
家具はいまどきそうそう
リサイクル出来ないから
木製のものは壊されちゃうのね。
家電もよほど新しくない限り
廃棄だし
衣類やバッグも必要とされない
のかなあ。
食器は引き取ってくれるところも
あるのかないのか。
輸出されるという話もあるし
いやいや、謎の激安陶器市って
こういうところから
でてくるんだろうか。
割れた陶器とか電池とか
電球とかライターとか
スプレー缶とか処理が
面倒なものもあるよねえ。
おじさん家なんて庭にたくさん
植木鉢あったけど、
あんなのも大変そう。
おばあちゃんのところに
残された大量の梅酒瓶、
お母さんうんざりしてた、そういえば。
溜め込んで食べなかった
食料品は生ごみだよね。
こうして見て回るだけでも
大変。
せめて自分のことは自分で
片付けよう。
いつかやる、っていっても
年取ったら気力や体力が
落ちるだけなんだもんね。
1メートル四方で1万円
かかるんだよ!
そう思えばできるかも。
すぐモノを買うのもやめられそうだし
そうしたら服もいいものを
厳選して買える自分になれるかも。
さて、やってみましょうか…。
