大河ドラマでのなんだか

不気味な存在でもある、

(野村萬斎さんや山崎賢人さんだと

イメージ違いますが、

ユースケさんのがほんとうっぽいのかも?)






安倍晴明様に代表される陰陽師。

 平安時代の夢物語、と思われがちですが、

 明治時代まで 

れっきとした国家公務員として

 存在していたのです。 


 「陰陽寮」と呼ばれる機関を 

作ったのは、飛鳥時代の天武天皇。

 律令制の中務省に属し

 天文、暦、時刻などを

 管理、作成する重要な職務でした。


 最も有名なのは、安倍晴明。

 15歳で学び始め19歳で陰陽道を 

習得した天才と言われています。

 陰陽師とは霊能者ではなく 

理論体系に基づいた科学を学んだもの、

 理数系全般+中国からやって来た五行などを含む

学問を修めた人です。


 安倍晴明は陰陽師のトップには

 なりませんでしたが、能力は高く、

 やがて清明の子孫土御門家が、

陰陽道全般を請け負うことになります。


 室町時代から安土桃山時代は 

朝廷の力も弱り、陰陽道を受け入れない

 秀吉によって権威は失墜します。

 

 ただし、民間では庶民の心の拠り所として

 信仰を集めていました。 


 江戸時代になって陰陽師の権威復活。


 土御門家は隆盛を極め、

 陰陽師としての免状は 

 土御門家だけが発行できました。 


 江戸時代には土地の開発のときに 

その吉凶や建物の風水を占うのに 

陰陽師は欠かせない存在。


 また、幕府の暦法の整備という仕事も

 ありました。 


 しかし、明治政府は陰陽道を迷信として

 廃止します。 


 太陽暦を採用することになったので

 暦の作成という仕事がなくなったことと 

 神仏分離を進めたい明治政府にとって 

 神道仏教民間信仰が 

入り交じった陰陽道は 

邪魔な存在だったのです。


 そして土御門家は現在墓を守る人もいなくなり…。なのですが、 

東洋経済オンラインに 

安倍晴明の末裔と名乗る 

人物の記事があります。 


 それによると。 

 清明には二人の子がいて

 彼らは陰陽博士や天文博士になり 

陰陽道の発展につくし、

 その後の土御門家となっていきますが、

 清明には他にも5人の側室と 

それぞれ子どもたちがいました。


 すべての子どもに 

自分の能力も分け与え 

 陰陽師五家として木の家系、火の家系、 

水の家系、金の家系、土の家系として 

 正室の宗家とともに 

陰陽道の発展に寄与してきたのです。


 陰陽寮には天文や建築などの表の 

学問所としての顔と

 呪術や結界、術を扱う裏の顔がありました。


 朝廷の力が弱まった時に、

 本家だけが京都に残って天皇をお守りし、

 分家は全国に散っていきました。


 明治になって、天皇とともに東京を拠点とし

 陰陽師たちは結界をはっています。


 天皇のいらっしゃる東京中心部が 

安全に守られているのもその結界のおかげ。


 震災、空襲でも傷は少なく 

台風の直撃や放射能からも 

守られているではないですか…。


 なお、東京にあるもうひとつの 

巨大な結界は高尾山、日野市の金剛寺、 

檜原村の浅間嶺、昭島市にかかるものだそう。


 明治の始めまで、 

国に認められていた陰陽道、

 「呪術廻戦」や「わたしの幸せな結婚」など

 昨今流行っているのも 

陰陽師たちからのメッセージなのかも 

しれません…。