綺麗だなあ、素敵だなあ。


 テレビや映画やSNSで輝く

 憧れの女性たちは、みな美しい。 

 小さな整った顔、綺麗な肌、 

そしてなんといっても
すらりとした肢体。


 今のままでは嫌、

少しでも
彼女たちに近づきたい。

 まずは、痩せなきゃね。 

 そこからなら、できそう。


 ただ、体重を落とす必然があることを

 医師から求められていない限り、 

 無理に痩せてはいけません。


 今日5月6日は、 

ダイエットに

絡め取られてしまうことは
やめよう、という、

 イギリスのメリー・エヴァンス・ヤングが

 提唱して始められた、 

ノーダイエットデーなのです。


 すでに20年以上がたち、

 世界各国に広まっています。 


 つまり、世界各国に 

ダイエットに追い詰められる人々が 

少なくない、ということ。


 「世間の過度なダイエットの 

プレッシャーに対抗し、 

体型の多様性やダイエットによる

 健康への影響を考えるとともに、

 肥満による差別をなくすこと」
が、

その目的です。


 とりわけ、若い女性の健康を 

損なう事態となっています。


 日本の場合、 

たかの友梨ビューティークリニックが
作り出し、

 女性たちに理想の体重、


思わせている

 「シンデレラ体重」という指数があり、

 その体重でないと
美しくない、と 

考える若い女性が多数いると 

されています。 





 

 これはBMI値(体重÷身長÷身長)を 

 利用したもので、

 理想的なBMI値は21から22と

 学会で定義されています。 

 最も健康でいられる数値は
これだ、

というわけですね。


 そのシンデレラ体重は、

 BMI値18のもの、

 つまり「低体重」に相当します。


 たとえば、
身長155㌢の女性なら43.2㌕、

 160㌢なら46.1㌕、
165㌢で49.0㌕となります。

 (無理かも)


 ちなみにBMI値22の場合、

 155㌢は52.85㌕です。

 10㌕近く違いますね。


 もちろん適正体重というのは

 個人差がありますので、

 
もともとの体質でこれ以上太れない、 

これがベスト体重、

という方は
別としまして、


 シンデレラ体重を「無理して」 

「目指す」のは
違う、ということです。


 あくまで健康的に参りましょう。


 10年ほど前のデータになりますが、

 20代女性の1日の摂取カロリーの 

平均が1600kcal、 

戦後よりも酷いことが明らかに
なっています。


 痩せるための食事制限をし、 

栄養バランスが偏ると 

鉄欠乏による貧血、 

ホルモンバランスが乱れる、

 (脳が飢餓に陥っている、と判断するため)

 骨密度が下がる、
冷える…。 


 倦怠感や動悸息切れ、

 シミにシワ、肌荒れに

 髪はパサつく便秘になる 

イライラするし、
集中力は切れる。 


 ↑全く魅力的でない。 


 昔なら赤ちゃんを産めなくなりますよ、


いう脅し文句になるところですが、


 健康状態を保たないと

 仕事もプライベートも
楽しめず、 

やがて動けなくなる老後が

 待つことになります。


 確かにスリムな女優さんや
モデルさんは、

本当に綺麗。
 


 ただ、彼女たちは過酷な仕事を
乗り切るために、
健康には気を使い、

 食事もきちんと取っているはず。


 もっとも、若い女性の低栄養については

 忙しすぎる場合や貧困も 

原因のひとつとなっています。 


 ノーダイエットデー、と
いうところから、 

この先も健康でいて 

人生を楽しむための食事や
身体作りについて

 意識を向けるのも良いかもしれません。 


 「もうちょっとやせたーい」と
こぼす、

はたからみて全く太っていない 

相手に対しては、 

 「そのままで十分素敵なのに!」と
伝えてあげないと、ね。