【実は煮干しの日でもある】

バレンタインデーを手玉に
取っているかのような
ブラックサンダーですが、
唯一完売しなかったものがあります。

それは、
「煮干し」。

なんで煮干し?
2月14日は煮干しの日でも
あるのです。
単なる語呂合わせですけど。

煮干し、とはイワシを食塩水で
煮て干したもの。

各地で様々な呼び名があります。

じゃこ、いりこ、へしこ、
いんなご、ごまめ、だしご…。

それらの呼び名が定着している
地域の方々にとっては、
煮干しの日?語呂合わせって
言ってもねえ、

と思われるでしょうが、
へしことかじゃこを語呂合わせするのも
難しいかと思われますので、
ご勘弁を。

イワシといっても世界には
330種類ものイワシがいるようです。

煮干し(本日はこれで統一)は 
カタクチイワシやマイワシの
小さいものを使います。

身近な魚のイワシですが、
地球に現れたのは
約1億2000万年前、かなりの先輩です。

縄文時代から食べられて
いたことがわかっていますし、
平安時代には文献にもあります。

和泉式部もしくは紫式部は
(両方の説あり)
イワシが大好物で、食べていたところ
夫に
「そんな卑しい魚を食べて…」と
咎められたところ、

「ひのもとに はやらせ給う いはし水
まいらぬ人は あらじとぞ思ふ」と
返しています。

参拝しない人がいないだろう、
流行している石清水八幡宮
(この頃は石清水八幡宮参りが
流行っていたのですね)
これに参らぬ人はいないでしょう、

みなイワシを美味しいと
食べている、参らない人は
いないでしょう。

ですね。掛詞すなわち
ダジャレのようでもありますが。

安くて美味しいイワシ、
江戸時代には畑の肥料に
されてしまうくらいでしたが、

数十年単位で
豊漁と不漁を繰り返してきたようで、

それは温暖化や寒冷化と関係する、
親潮、黒潮のパターンによる、
地震活動と連動している、

などなど原因には
諸説あります。

身近でありながら、
謎に満ちた魚、イワシ。

傷みやすいこともあり、
刺し身や塩焼きは贅沢品とも
いえるくらいですが、

煮干しは手軽に頂ける
ありがたイワシ。

出汁を取るだけではなく、
そのまま食べてもイケますね。

言うに及ばず
カルシウムの宝庫であり、
カルシウムが体内に吸収される時に
必要なビタミンDも含まれています。

カロリーも低いですし。

そして、鉄分も豊富。
含有量は100㌘あたり18mgと
かなり多いし、摂りやすい。

カリウムマグネシウムなどの
ミネラルや、
肝機能強化や疲労回復にも
効果的なタウリンも豊富です。

バレンタインに煮干しを
送ったら、そりゃ驚かれるでしょうが、
アナタの健康を願ってこそ。

出汁を取る時についつい
つまんでしまう煮干し、
それ正解ですよ。