航空事故というものは
決して起こらぬよう
幾重にも確認体制が
敷かれていますが、
それでも防ぎきれないことがあり、
 
起こるたびに再発防止のために
様々な工夫がなされて
いきます。

今回の事故で
何度も目にし耳にした
海上保安庁、
自衛隊とは違うのか?
そもそもどんな組織なのか?

こちらも
確認していきましょう。

まず、海上自衛隊は防衛省に属し、
最大の目的は

「海上からの外国の侵略に対し、
我が国を防衛すること」

です。

海上保安庁は、国土交通省に属する
「海の警察・消防」を
目的としています。

海上保安庁の任務は。

まず、"治安の確保"

国内密猟、
外国船による密猟、
密輸・密航、
海賊 テロ対策、
不審船・工作船対策。

続いて"領海などを守る"

領海・排他的経済水域を守ること。

"海難救助、命を救う"

"青い海を守る"

"事故、自然による災害対策"

"海洋調査"

"海上交通の安全"

"国際関係"
世界各国の海上保安機関との連携、
他国の保安能力の向上への貢献、
などなど。

具体的に何してるの、というと

職員15000人のうち
半数近くが巡視船、航空機などの
現場勤務。

海の警備、それも警備・救助の仕事と
船舶の運航・管理の双方を
できないとならない。

海洋観測、武器の操作や管理も
仕事に入ります。

災害の場合は海上捜索及び
住民や物資の搬送もし、
流出した油を取り除いたり
船舶火災の消火も行います。

特殊救難隊として
海猿、と呼ばれる潜水士を
含む特殊技能を持つ部隊もあり、

国際捜査も行う、
密輸も取り締まる、

勤務は多岐にわたり、
活動範囲も大変広いです。

そして、一般の人の目に
触れることは多くありません。

北朝鮮の工作船との
銃撃戦が行われたこともあります。

(横浜でその工作船を見ることが
できますよ)

海上自衛隊と任務が
被る部分も少なくないのですね。

というより、
海上自衛隊が出る前に
海上保安庁がそこにいる、と
いったところでしょうか。

同じ「海」を現場としているため、
海上保安庁と海上自衛隊は
仲が良いと言われます。

そんな
海上保安官になるには、
海上保安大学校、
海上保安学校のいずれかを 
出る必要があります。

寮生活をして、
仲間とともに任務を学び、
叩き込まれるのです。

国際的に不穏な空気が流れる中、
海上保安庁の役割は
ますます重要になっています。

(いきなり自衛隊が出てくると
一気に緊迫してしまいますから、
その点においても)

自分たちが意識しないところで
日々安全を守るために

そして現在災害救助のために
活動してくれている、

海の警察、
海上保安庁の方々に 
改めて注目し、感謝したいと
感じるのです。

海で困ったことがあったら、
「118」を忘れずに!