最近、トウモロコシを召し上がりましたか?

うーん、お祭りで食べた、けど
夏だね。

朝はコーンフレークです!
タコス食べたよ。
クノールのポタージュ好きです。
とんがりコーンは指にはめるのが
お約束です。

ま、そんなところでしょうか。

しかし。
こういうハナシがあるのです。

「日本人の身体の40%は
トウモロコシからできている」

いやいや、コメならわかるけど
トウモロコシ食べてないし。

いやいや、食べているんですよ。

まず、飼料として世界的に
使われているため、
乳製品や肉を摂ることすなわち
トウモロコシを食べることに
なるのです。

加工食品や工業品の原料としても
コーン油にコーンスターチ、
果糖ぶどう糖液糖、
難消化性デキストリン、
どれもトウモロコシから
できています。

ガムにコーラ、スナック菓子に
栄養ドリンク、ビールやカマボコ、
気づくとあれにもこれにも
入っているのです。

段ボールにバイオエタノール、
工業的にもトウモロコシは
生活に入り込んでいます。

いまや、世界で一番栽培されている
植物は、トウモロコシなのです。

しかし、そんな身近なトウモロコシですが、
実は謎に包まれていて、
トウモロコシは宇宙から
やってきたのだ、と
半分真面目に言われているくらい。

その根拠は、トウモロコシには
祖先と見られる植物が
存在しないのです。

イネや小麦は、
種子を落とさない突然変異種を
見逃さなかった人間達によって
広まってきたわけですが、

トウモロコシの元、が
見つかっていないのです。

ひとつ、中米のテオシントと
呼ばれる植物がそれかも、と
言われていますが、

見た目も異なるし、
テオシントも近縁種がない
孤立した種なのです。

トウモロコシも仲間がいない。

トウモロコシ自体変わっていて、
普通ひとつの花に
雄しべと雌しべがあるのに、

トウモロコシは
茎の先端に雄花、
茎の中ほどに雌花があり、
雌花は長い糸で花粉を受け止める、という
不思議な構造。

さらに、食べている実が種子なのでは
あるけれど、
あんなに皮に包まれていては、
子孫を増やせないではないか、と
お気づきになったでしょうか。

あれは人間が懸命に
品種改良したわけではないのです。

はじめから、人に育ててもらって
食べられたかった植物なのでは?と
疑われてしまうのも無理はない。

トウモロコシが現れたのは
中南米、つまり
アステカ文明やマヤ文明の
発祥地です。

マヤの伝説には
人間はトウモロコシから作られた、と
いう話もあるのです。

そしてトウモロコシには
様々な色が実はあるのですが、
これは様々な肌の色の人間を
表していると。

当時のマヤには、
マヤ人しかいないはずで、
白や茶褐色の肌の人々とは
接触していなかった
はずなのに…。



謎の植物、トウモロコシ。

ヒトに栽培してもらうことで
どんどん繁殖し、
ヒトにも動物にも食べられ、
いまや地球上どこでも栽培され、

使い道もますます広がっている。

ヒトも動物も、身体のかなりの部分が
トウモロコシで作られているとしたら。

それがすべてトウモロコシの策略で、
トウモロコシはどこか
他のところからやってきたとしたら、
トウモロコシをもたらした
存在があるとしたら、
その目的は?

身近にいるはずのものが、
ふと得体のしれないものに
見えてくる、
トウモロコシって何者なのでしょうか…。

(本日の内容は、 
植物学者 稲垣栄洋さんの著書を
参考に致しました。)