始まりは、中学生と高校生が作った
6基の雪像でした。

大通り公園は、もともと雪かきで
出た雪の捨て場で、
溜まった雪で雪像作ろ!と
思ったのでしょう…。

1950年、戦争が終わって5年、
朝鮮戦争の年でした。

6基の雪像を展示して、
雪合戦やカーニバルもやってみよう、と
開催したところ、

なんと50000人がやってきたのです。

これはいけるかもしれない、と
冬のイベントとして
定着していきます。

3年後には、やはり高校生が
高さ15㍍の大雪像を作り上げ、
毎年話題を呼ぶ
巨大雪像が恒例化して
いくのです。

テレビで放映されて
全国的に有名になり、
札幌オリンピックで
世界的に知られていくように。

看板の巨大雪像は、
1月の初旬から作られ始めます。





ただ雪を固めただけではなく、
作り上げた雪像が
自然な形に受け止められるように、

当たる光がより雪像を
美しく見せるように

大量の雪を使いながらも
細心の注意をはらって、
少しずつ作り上げていきます。

ひと月近くかかって
完成した雪像ですが、
ここからがまた大変。

天候により雪の様子は
刻々と変わっていきます。

晴れて気温が上がったり、
逆に冷えて氷化したり、
吹雪で形が変わったり。

その都度、微調整。
天気がどうなるかなんて
決められないし、わからない。

完全な出来上がりは最後まで
来ないのです。

出来上がった達成感は
一瞬で、祭りが終わるまで
気を抜くことはできない。

そして、祭りが終わり、
ひと月を捧げた雪像は
雪塊に戻っていくのです。

自衛隊やプロによる
大雪像に目を奪われますが、

雪まつりの原点でもある
市民による雪像も多数展示されています。

自分たちの好きなもの、
伝えたいメッセージ、
みんなで力を合わせて雪像を
作ることは楽しいだろうなあ、と
思わせてくれます。


すすきのに行けば、
氷の彫刻も60基。



ただ、場所柄なのか?
中央分離帯に展示されているため
近づけず、
クルマが通らないスキを見て
写真撮影しないと。

氷の向こうに繁華街の看板が
見えてしまうのも、仕方ないかな。

氷像、雪像は1週間の展示ですが、
滑り台などで遊べる
つどーむ会場は2週間開催中。

雪まみれで遊べるのは
なんとも魅力的。

世界各国からの展示もあるし、
海外からの観光客もたくさん。

約200万人がやってきます。

穏やかな天候に見えても
氷点下、
帽子と手袋を忘れずに。

寒くても、カイロを配ってくれたり
暖かい休憩室もあちこちにあります。

北海道グルメも楽しめます。

夜には美しいプロジェクションマッピングで
異世界のような体験ができますよ。

寒くて美しくて、
あたたかい。

74回め、今年も無事に開催中。