誕生石は、身に付けるとパワーを
もたらしてくれるもの。

12月の誕生石は4つあり、
ターコイズ(トルコ石)
ラピスラズリ
タンザナイト、
ジルコン。

ジルコンのみいくつもの色を
持ちますが、
どれも青く蒼く碧く
輝く石たち。

トルコ石は
古代エジプトのファラオにも、
ペルシャの王にも、
中国やチベットの支配者にも
愛されてきました。

トルコ石といわれるものの、
トルコでは採れず、
経由地だったことから
その名がついたのでは?と
言われています。

産地はペルシャ(イラン)や
中国、アメリカ南西部など。

ヒンズー教徒の一部には、
新月を見た後にトルコ石を見れば
財産を確保できると信じられているとか。

トルコ石は健康や幸運をもたらし、
災害や悪から守ってくれ、
碧い色は安らぎを与えてくれる、と
されています。



ラピスラズリは、星空をそのまま
石に閉じ込めたような
蒼い色。

複数の鉱物が集まったもので
金のパイライト、白のカルサイトという
ものが入ると、
夜空の星のような
金銀のきらめきを
石に見ることも出来ます。

幸運、健康、真実を
石言葉として、
身に付けると邪念が払われて
正常心でいられる、と
信じられてきました。

ペルシャやアフガニスタンで
採れたラピスラズリは、
海を越えてヨーロッパに
もたらされた、として

ウルトラマリンブルーは
ラピスラズリの色、
また岩絵具の瑠璃色、
群青色もここからです。



次に、タンザナイト。
本来はゾイサイトという鉱物名ですが、
ティファニー社が
「タンザニアで採れた
タンザナイト」と宣伝したことから、
その名が定着。

キリマンジャロ山の麓からしか、 
採れないとされています。

50年以上前、
マサイの青年が青い鉱石を発見、
地元の宝石採掘者は
サファイアだ!と
思ったものの、ゾイサイトという
別物。

それを売り出したのが
ティファニー社だったというわけ。

タンザナイトは、
タンザニアの夕暮れの色、
夜の色、とも
陽が昇る直前の
朝日の空の色とも。

広がるサバンナの青みがかった
空の色。



もうひとつ、ジルコン。

ダイヤモンドの代用品に
されたこともありやす。

ジルコニアというものもあり、
紛らわしいのですが、
ジルコンは天然鉱石、
ジルコニアはジルコンを
真似た人工石です。

ブルージルコンは
カンボジアが主産地。
ジルコンそのものは
オーストラリアはじめ各地で
採れるものの、
碧くなるのは
カンボジア産のみだとか。

新しい宝石と思われがちですが、
44億年前から存在する、
地球上でもっとも古い鉱物とも
言われています。

地球誕生のすぐあとから、
長くこの星に住むものを
見てきたのでしょうか。



それにしてもなぜ4つも!と
思いがち。

これは、より多くの鉱物を
売りたい、という
宝飾業界の意図が大きいのは、
おそらくご想像の通り。

それでも、あおい輝きを放つ
美しい鉱物たちを眺めていると、

呼吸も自ずと深くなり、
地球と繋がっていることを
感じさせてくれるのです。