世界の金持ちといったら、
やっぱりモナコに住むよね!

地中海沿いで、明るくて暖かくて
カジノにマリンリゾート、
大公家にはかつては
あのグレースケリーが嫁いで、
華やかなファミリー。

いやいや、人口密度がやたら高くて
賭け事好きな人たちと
毎日パーティー?
紫外線ガンガン浴びて
クルーズ三昧?

それは疲れるわ。
静かな山でゆったり暮らしたい。

そんな富豪の方々には、
リヒテンシュタインを、おすすめ。

スイスとオーストリアに
はさまれたところにある、
世界で6番目に小さい国。
小豆島くらいの広さ。




ここはあのルパン三世の
不朽の名作、
「カリオストロの城」の
モデルになった国。

カリオストロ伯爵が
大公の座を狙っているわけではなく、 

大公はいらっしゃらず、
リヒテンシュタイン公爵が
治めています。

世界で唯一家名が国家名に
なっています。

300年前に建国、
神聖ローマ帝国に仕えた
リヒテンシュタイン公が
領土を購入して
自治権を手に入れ、 
神聖ローマ帝国が崩壊したので
独立したのです。

第二次世界大戦前までは、
貧しい小国でしたが、
その後スイスの隣国でもあることから、
精密機器、医療機器などの
工業化に成功します。

人口は約4万人。
ドイツ語を話し、
スイスフランを採用。
(ユーロも使えます。)

スイス同様永世中立国。
1868年に軍隊を廃止してから
非武装で、軍事面は
スイスと協定を結んでいます。

銀行経営
(スイス同様の秘密保持で、
世界の富豪が口座を持つ)や
不動産経営、美術品で
収益があり、
タックスヘイブン
(租税回避地、法人税が安い)で、 
多くの
企業が本社籍を置いています。

そしてリヒテンシュタイン家は
三万点にもおよぶ
美術品コレクションを
持っています。

国が豊かなため、
個人の所得税や相続税はなし。

リヒテンシュタイン侯の
資産は50億ドル、
ヨーロッパ君主最大の資産家ですので、

偽札を刷る必要はなさそうです。
印刷技術は高いようですが。

個人には所得税や相続税が
かからず、
国民の平均月収は72万円!

もっとも、富裕層が国籍を
おいているが故の数字とも。す

見所は
ファドーツ城。
現君主のお住まいのところです。

フローリン大聖堂。
ネオゴシック様式の見事な
教会です。


マルブンスキーリゾートには
各国ロイヤルがお忍びで来るとか

リヒテンシュタイン美術館は
ウィーンにありますね。

おみやげは

侯爵家紋章入りで
現地でしか買えないワインに、

プラリネのチョコレート、
 
世界一美しいと噂の
記念切手。

入国記念スタンプ を
3フランで押してくれるので、
パスポートも嬉しい。

年々酷暑が増してきますが、
リヒテンシュタインに
避暑にいったら、
なかなかな大人の夏を
過ごせそうです。