明けましておめでとう
ございます。

一年の始まりです。

宮中では元旦に
皇室祭儀の
四大節のひとつ、

「四方拝」が5時半より
執り行われています。

(しほうはい/よほうはいどちらも可)

天皇陛下おひとりで、
黄櫨染の御袍
(こうろぜんのごぼう:
陛下のみお召しになれる)
で、

皇居、神嘉殿の南側の
庭の仮屋の中で
天地四方の神々を
拝する儀式。

伊勢神宮、
天神地祇(すべての神々)
神武天皇陵、
先帝三代の陵、
武蔵国一宮(氷川神社)
山城国一宮(上賀茂神社・下鴨神社)
岩清水八幡宮
熱田神宮、
常陸国一宮(鹿島神宮)
下総国一宮(香取神宮)

となっています。

天皇陛下は元旦早朝から、
寒い中、
たったおひとりで
国民のために
祈ってらっしゃると
いうわけです。

唱えているものを
要約すると、

「この世で起こる
ありとあらゆる困難は
我が身を
通してください。
全て私が引き受けるので
国民をお守りください。」

という意味。

平安時代から、
行われているそうです。

国民は自分たちの
代わりに厄難を
引き受けようとしている

陛下の祈りを受けて、
初詣に行く、という
流れになっているとのこと。

これは皇室の私的行事と
されているので、
あまり知られていない
ことかもしれません。

我々が初日の出を
つい拝んでしまうのは、
1000年以上前からの
この行事から
来ているのかも
しれません。

天照大御神は
太陽神ですし。

一年の最初に、
上る朝日を見られると
いいな。

もし
いるところの天気が
今一つだったとしても、

テレビは必ず
どこかの綺麗な
初日の出を見せてくれる。

どうしても初日の出を
見たいのなら、
初日の出フライトまで
飛んでいます。

「初日の出」を
ありがたいとする
風習は、
世界的にも珍しい
とのこと。

陽が上ることによって、
一日が、一年が始まる。

新たな年を
迎えられたことに感謝して。

今年もよろしく
お願いいたします。