「お誕生日おめでとう」

かわいいぬいぐるみや
花束とともに
電報が届いたら、

驚きと嬉しさで、
相手への好感度が
ぐぐっと上がるかも
しれません。

電報、ですか。

明治2年から
始まるサービスで、

モールス信号を解読して
メッセージを送るというもの。

電話はまだまだ普及していず、
手紙は時間がかかる。

何よりも早い通信手段
だったのです。

大正時代に入り、
タイプライターや
印刷機の導入で
そのサービスは
ますます進化し、

その役割がとりわけ大きかったのが、
関東大震災のとき。

震災後五日で受付開始、
申込用紙は自由と
したもので、
箸袋や新聞の隅などに
書いた人々が多く訪れ、

大切な人に無事を知らせる
ことができました。

昭和に入ると
写真や図案なども
送れるようになり、
緊急手段以外の
ビジネス利用も広まります。

有名なのは、大学の合格電報。

サクラサク、だけではなく

オチャカオル(お茶の水女子大)
オバコワラウ(秋田大)
クジラガツレタ(高知大)

不合格の場合は、
ダイブツノメニナミダ(奈良教育大)
サクラジマバクハツセズ(鹿児島大)

など工夫が凝らされて
いました。

電話が普及して
利用が減少すると、
慶弔利用としての
役割を果たすように
なります。

台紙にメロディ、押し花、
刺繍、うるし、

さらに
花束やぬいぐるみや
弔電なら線香などが
ついたものが登場します。

最近では、電報の開封率が
ほぼ100%ということに
着目した
ビジネス利用も
広まりつつあります。

電報サービスを展開しているのも
NTTだけではなく、
何社もあります。

電報でしか手に入らない
ぬいぐるみも人気とのこと。

大切なあの方に
「言葉のギフト」な
電報は、いかがでしょうか。