エカテリーナ2世が君臨した
ロシア帝国。

彼女が属したのは、
ロマノフ朝。

ロシアという国は
おおむね1000年の歴史が
あります。

現在のロシア北西部から
始まる「ルーシ」という
国から。
ルーシ、からロシアですね。

その後モンゴルの支配、
そこから独立して
「ロシア・ツァーリ」国。

ツァーリはリューリクという
家系でしたが、
途絶え、
リューリクの縁戚と
されていた
ロマノフが帝位について
ロマノフ朝の始まり。

ロマノフ朝も、
早々に直系男子は途絶え
エカテリーナはドイツ人で
夫とは不仲、
子どもはピョートル3世の
子どもじゃないだろ、と
言われているので

実際のロマノフの血は
どこまで継承されて
いるのかは
謎なんですが。

ロシア最後の王朝
ロマノフ朝は
江戸時代の途中~大正時代の
約300年間続きます。

ロマノフ朝を倒したのは
レーニン、
ソビエト連邦樹立の
革命によってでした。

そして、皇帝ニコライ2世の
家族は全員処刑されます。




…のはずでしたが、
その後アナスタシア騒動が
起きます。

アナスタシアは
ニコライ2世の末娘。
家族とともに
18歳で銃殺されたの
ではなく、助け出されて

ひそかに生き延びている、
との噂が絶えず。

1920年以降、自分が
アナスタシアであると
主張する女性たちが
多く現れます。

ほとんどは
ロマノフ朝の
財産目当ての偽物と
すぐに判明しましたが、

ひとり
アンナ・アンダーソンという
女性は身体的特徴も
一致し、
アナスタシアしか知り得ない
ことも知り、
裁判も起こしましたが…

結局認められず、
DNA鑑定の結果も
関連性はない、と
結論付けられました。

皇帝一家が間違いなく
殺されている証拠も
見つかったとされています。

真実は闇の中、ですけどね。

さて。
そのDNA鑑定はどうしたのでしょう?

ロマノフの血はすべて
絶えたわけではなく
その血筋を受け継ぐ人々が
います。

DNA鑑定に使われたのは
イギリス、エリザベス女王の
夫君だったフィリップ殿下。

母方も父方もロマノフ家と
関係があったからです。

つまり、現在の英王室の
人々は
ロマノフと繋がりが
あるということ。

そして、ロマノフ家そのものの
子孫の方々も
いらっしゃいます。




「ロマノフ家協会」なる
ものを設立しているようで

しかしさすがに
ロシア在住の方はいず、
イギリスやアメリカ、
イタリアにいるようです、

ロシアでは
格差社会への不満から
ロマノフ朝復活を
期待する声も
あるようで、

彼らの動向はきっと
ロシアの諜報部門に
見られているんだろうなあ、
などと思ってしまうのです…