10月10日は目の愛護デーであり、
盲導犬の日でもあります。

人の目の代わりとなってくれる、
盲導犬について。

盲導犬は、カーナビでは
ないので、
道を知っているわけでは
ありません。

目の不自由な方々が
いつでも出かけられるように
障害物を避けたり
段差や角を伝えたりして
安全に歩くための
助けをしてくれる存在。




盲導犬は第一次世界大戦のころ
ドイツで誕生。
毒ガスなどにより、
数千人の兵士が失明したという
悲しい事実からです。

もっとも、犬が視覚障がい者の
助けになっていたというのは
西暦79年に火山灰に
埋もれたポンペイの街の壁画や
13世紀の中国の絵巻にも
描かれていたとのこと。

日本には1938年に、アメリカの
青年が盲導犬を連れて
来日、そこから
知られるようになったものの、
育成は20年以上経ってから
でした。

もともとはシェパードが
盲導犬として
一般的。

訓練しやすく、警察犬としても
優秀で、忠誠心も強い。

しかし…
現在では「顔」の精悍さが
不向きという理由で、
日本で飼育されなく
なりました。

小さな子どもや犬嫌いの人の 
中にも入らなくては
なりませんし。

というわけで、このエリアは
ラブラドールレトリバーの
寡占状態です🐶

盲導犬は生後2ヶ月までは
母犬、兄弟姉妹と過ごします。

そのあと一歳までの10ヶ月間、
パピーウォーカーと呼ばれる
ボランティア家庭で育ちます。

ここで、人とのふれ合い、
社会との接点を築くことに
なります。

そしていよいよ盲導犬としての
訓練が、センターにて開始。




角や段差を教える、
障害物の回避、
交通訓練、
駅やエスカレーターでの対応
などなど。




盲導犬に適した親から
生まれた子どもたちばかり
ですが、
それでも盲導犬として
仕事ができるのは 3割から 4割。

そして、10歳、人間なら
60歳ほどで引退。

パピーウォーカー、
引退犬、そして
盲導犬にはなれなかった
犬とともに
暮らすボランティアがあります。

室内で暮らす、
人と共にいるので
半日以上誰もいない
状態にするのはだめ、など
それなりに条件は  
厳しいですが、
人気があるそうです。

さて、そんな盲導犬ユーザーからの声として。

決してしないでほしいこと。

☆声をかける、前からじっと見る、
口笛をならす。

☆食べ物を見せたり、あげたりする。

☆撫でたり、ハーネスに触る。
自分のペットと挨拶させようとする。

その上で、

☆まずは、見守る。

☆犬は信号の判断ができないので
赤、青など声をかける。

☆道に迷っていたら、声をかける。
犬ではなく、人に。

盲導犬は人の左側を歩くので、
右側から声をかけてあげるのが
よいようです。

道案内をしてあげるときも
その人の右側にいき、
自分の肘や肩をつかんで
もらうのがよい。

着いたら、着いたと声を
かけましょう。

          ⬆️

と、サイトにわざわざ書いてある
ところを見ると、
いろいろ困っている
視覚障がい者の方々が
少なくないのでしょう。

盲導犬を連れて歩いて
いる方はまだまだ
少数、と感じます。

もっと日常の風景に
なることを、期待して。