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娘のダンナと出来ちゃって
さらに政変を企み、
最期は服毒自殺…という
ドラマチックな女性が
平安初期に存在しました。
藤原薬子。
3男2女の母でしたが、
長女が皇太子に嫁ぐことに
なり、まだ幼かったため、
お世話係りの女官と
して、共に宮中に
上がります。
…で、娘ではなく
薬子本人が皇太子の
寵愛を受けることになり、
東宮宣旨(東宮の世話係)として、力を持つようになります。
それを知って怒ったのが
パパ桓武天皇。
(都を平安京に移した人)
薬子は追い出されます。
が。桓武天皇がなくなって
皇太子が即位すると
呼び戻され、女官トップと
して君臨。
ダンナは太宰府(九州)に
飛ばされ、
天皇の寵愛深く、
兄 藤原仲成と共に権力掌握。
しかし、天皇は病で三年で
退位し、弟に譲ります。
上皇となった平城天皇。
しばらく休んで健康を
取り戻すと、譲位したことを悔やみ始めます。
平城京に都を、皇位を
自分に戻そうとして
天皇(嵯峨天皇)と対決❗️
坂上田村麻呂を派遣した
天皇側に破れ、
兄 仲成は殺され、
上皇は剃髪して出家。
そして薬子は服毒自殺。
トリカブトの根の煎汁と
言われています。
これは長らく「薬子の変」
と呼ばれてきましたが
「平城太上天皇の変」
と改められてきているようです。
天皇を悪者にしないため
すべて仲成、薬子兄妹の
責任にしてきたのでは、ということで。
これを期に、薬子の出身
藤原 式家は没落し、
のちの道長に通じる
藤原 北家に権力の座は
移っていくのです…