日テレプラスの番組公開生中継がありまして、僕としてはあまりバトルものは好きではないにも関わらず、とても気になる人が多く出演されているのでチケットを入手して行ってきました。

場所は、白金高輪SELENE b2。幾度となく訪れているライブハウスですが、これまでここに来ると毎回えのぐを見ていましたから、えのぐが出ていないイベントは初めてかもしれないです。(笑)。

正直なところ、あまり深く存じ上げない方もエントリーされているのですが、皆さんこれまでの活動経験を持っていてそれぞれの修羅場もくぐってきているはずの方々ばかりですから、ちゃんと歌を聴けるならば、貴重な経験ができるかもと思いました。

トーナメントの組み合わせは事前のクジでこのようになりました。それぞれの紹介、所属グループのメンバーによる応援動画の後、自身が選曲した曲をワンコーラス歌唱します。対戦相手二人とも歌唱した段階で、3人の審査員が先攻or後攻の優劣をジャッジして票が多かった方が勝ち残るという進行。いわゆるカラオケ大会です。しかし、これが予想以上に聴きごたえがありました。みんなとても上手い。それぞれの世界感を持っている。緊張からのどが絞まってしまうのか、多少、音が上ずったりすることはあったものの、それぞれのチームをしょって出てきていることのエネルギーの放出が凄い。

そして、これを受ける審査員。↑のように「公正に判定」とか言われてしまうととたんに胡散臭い雰囲気が漂うので嫌になるんですが、それぞれ真摯で誠実なコメントをしていたように思います。対戦ごとに評価基準が変わってしまう、高いレベルでの対戦になっているからあら捜しのようになってしまい申し訳ない、という発言が有りました。出演者に、音程とかテンポ感とかが悪い人なんか、1人もいないわけです。全員、コンクールのように同一の課題曲を歌ってくれれば多少優劣の差ははっきりするけれど、それではテレビ番組的に面白くないし、見ている僕らもコンクールを見たいわけじゃないですし。審査員は3人しかいないから、1人当たりの票は重くて、どの対戦でもそれを理解した上での発言であり、選ばなかった歌手に対してもきちんとしたフォローがありました。もっとも、その評価がすべて共感、納得しているかというと、別にそんなことは全然無いですよ。

 

第2戦、クマリデパート楓フウカさんのキロロ「生きてこそ」と、Palette Parade葵うたさんの椎名林檎「罪と罰」なんて、伝えるべきものが違いすぎて何で比べて判断すれば良いのか。結果は、楓フウカさんが小野さんの1票、葵うたさんが早川さんと橋元さんの2票で葵うたさんの勝ち上がり。審査員の小野さんは、歌の入りのピッチは正確で、歌い終わりのことばの処理も丁寧で、歌を大切にしていることが良くわかるので優劣つけがたいということを言っていたし、橋元さんは、決勝まで残るとすれば3曲歌う訳で、ひょっとしてその選曲の順番が違ったら結果が違ったかもしれないと言っていました。フウカさんの歌はよく聞いているから知っているし、緊張からか日頃の6割程度の仕上がりではないか。また、ちょっとした好み差のしかないという発言もありましたし、配慮されたコメントだったと思います。@JAM系のイベントに感じるオタクへの配慮は、こうしたところにあるのかもしれませんね。それでも、今回は僕とは好みが違います。

葵うたさんは「罪と罰」を選んだ理由を、インパクトを狙ったと言っていたと思います。楓フウカさんは「生きてこそ」は幼稚園のときみんなで歌った歌で、ママとパパが私が大好きで感情を込めて歌えるから選んだと言っていたと思います。選曲に、どれだけ周囲のスタッフ、運営が関わったのかは存じませんが、僕は、こういう紹介をして歌唱したフウカさんのお歌に心を打たれました。僕は、初戦で「生きてこそ」を選曲する楓フウカさんが、好きです。この日居合わせたフウカさん推しのお友達が「今日のフウカさんの選曲、歌唱を聴いて、僕は彼女を推しに持って本当に良かったと思いました」と言っていたこと、とても印象的でした。とちぎ未来大使の活躍、これからもますます楽しみにしています。

 

天神・大天使・閻魔さんは、ご自身の個性をフルに発揮して、楽しく勝負に臨んでいたように思いました。アイドルはチームで同じフリのダンスを踊っても人によって少し違ってくるもので、アンスリューム時代に閻魔さんのダンスが手の指先の伸ばし方などとても繊細に動かしているように感じて特典会で話をしたことがあります。

「意識してるんだよ、人形振りのようなことをイメージしているの。でも、ダンスの先生には下手くそと言われつづけているけどな。www.」って、話をしてくれたように思うの。歌についても、いろいろ設計しているようで歌声の質感もコントロールしたりして、審査員の早川さんには、それがツボに入ったようです。結果的には、インパクトに繋がったのかもしれませんね。

 

僕は、バトル系のイベント、特にメディアが絡んだものは、大体疑ってかかるようにしています。演出が無いなんて有り得ないし、リアリティショーと同様にアングルが書かれているケースも多いだろうと。特にかつてさいたまスーパーアリーナで見たバトル系イベントなんてその最たるもので、観客の拍手の大きさで決めますなんて、昔よくあった交差点の騒音測定みたいなもので測定誤差の範囲だからあきれる。さらにたちが悪いのは、出演者にはたぶん知らされていないからボロボロになっていく様子を見せさせられて後味まで悪いということを経験して、この種の企画を毛嫌いするようになったのです。

でも今回のDIVAチャンは、そうでも無かったように感じられたので、今のところはそれなりに楽しめた状態です。工藤みかさん、天神・大天使・閻魔さん、日向ハルさんが決勝に勝ち上がったのは、この3人の対戦については順当だと思ったし、決勝戦はフルコーラスで聴きごたえがありました。カラオケどころか、あたかも自分の持ち歌レベルに昇華させている日向ハルさんが優勝したのも、順当です。奇しくも彼女が「こうしたイベントには筋書きがあって、日向ハルは適当なところで敗退して決勝には出られないのではと思っていた」と、崩れるシーンがあったのが、その象徴だと思います。彼女は今のアイドル界最強の歌姫であることは、誰もが知っていることなのですから。

 

3時間立ちっぱなしの長丁場でしたが、最後まで見る気持ちが保てたことは、良かったです。

 

終演後特典会。閻魔さんには即興カラオケ動画10秒という特典がございまして、撮らせても~らおっと思ってちょいと久しぶりにお邪魔しまして、決勝残ってご機嫌かなと「歌はお任せで」と言ったら「お前が決めろ」と怒られましたww.。はい、自分が好きなものをリクエストしろよという意味ですね。閻魔さんらしい。

「日に焼けてないか?海の男みたいだな。何してたの?フェスでも行ってたか?」(あー、ファミえんかな。)ということで、ちゃんとケアしておくように、ご指導いただきました。閻魔さんて、良く笑うし乙女な人なんですよね。お疲れ様でした。
 
楓フウカさんは、特典会始まりのとき感極まった様子を拝見していましたが、僕がうかがったときは元気を取り戻してくれていた様子。夏と帽子のお話などを少々。
お歌のお話を、ちょっとだけ。人それぞれ、その日の好みのレベルでしたからね。フウカさんが良くするこのポーズ、ハートにフウカさんが挿まれているいるポーズなんですよね。ほのぼのして、良いお話ができました。
 
予定終了後は、慶應中通り方面へ出て、いつものお友達と寄り道。思うところのガス抜きをいっぱいした流れなので、今回のブログはちょっと毒多めですみません。明るく楽しいオタ活につとめるよう、精進していきたいと思います。では。