2度目の訪問。

一昨日の初日の舞台を見たときは、仕事終わりでいつもの場合だと少しうつらうつらしたりすることもある時間帯なんだけれど、緊張感と展開に心を引っ張られていたようで全然眠くなることもなく一気に見てしまったように思います。

(セットのミニチュア。撮影可とのことでしたので。)

予め展開を知っている上で舞台を見ると、初回と違う目線で見られるから違う面白さがありますね。「兄」と「弟」の展開が強烈なので初日はそこに引っ張られてしまいましたが、周辺の登場人物はそれぞれがどんな背景を持っていて、どのように「兄」「弟」に出会って、どのように別れてその後の人生を送っているかまで想像を拡げられて、楽しく拝見できました。「兄」は演劇にのめり込んで壊れて行くのだけれど、どのようなことでも道を極めて行く過程には何らかの代償が伴うもので、少し背筋が寒くなる感覚がありました。「兄」の気持ちって、理解できるんですよ。やっぱりすごい舞台でしたね。

あと、音響。エレキギター一本で、音楽から効果音までまかなうスタイルだったのですが、とても秀抜でした。このドラマを雄弁にしていたと思います。

 

平日マチネ公演は空いているかなと思ってもともとこの日のチケットを確保していたんですけれど、この時間にアフターイベントとして短編の朗読劇が上演されることになりラッキー。

この15分程度の「エモっ!」は男女の会話で進んで行くコメディのような展開でしたが、言葉やアクションでクスッと笑わせながらもかなりシリアスな話がぐいぐい展開されていく不思議な朗読劇でした。これもまた、もう1度見たくなるくらい。

キ上の空論、おもしろかったです。櫻井紗季さんは、すっかり俳優になっていました。これからの芝居も、期待しています。