以前から演じることに力を入れたいんだ、と言っていた櫻井紗季さんが、本多劇場に出ることが決まったというので行ってきました。中島庸介さんの演劇ユニット「キ上の空論」 #15である『朱の人』 です。

付けられた説明がとても興味深くて。

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先に言っておくと、兄はこの先、壊れます。

それで、あともう一つ言っておきますと、これは「演劇」の話ではなくて、まずそれは違くて、まずこれは、「兄」という「人間」の話で。壊れていく「兄」と、滅んだ「僕」と。あと、兄に関わった、兄を愛したり、憎んだりした「周りの人達」の。

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これは行くしかないと。NINE STARS先行があるそうで、今でも継続している私はこれでチケットを確保。ドキドキしながら本多劇場へ行ってきました。

先週末に下北沢シャングリラへ行った際、下見をしていたので今回は迷うことなく到着。むしろゆとりがあるくらいだったので、ヴィレッジヴァンガードに寄り道して、【BT21】の新作Tシャツをゲット。うふふ。明日の話題ができた。

まったく見るお芝居に縁遠い行為をしていたので、オオゼキで咳が出ないようキャンディーを買って舐めながら気分を落ち着かせて劇場に入ります。

最前のA列はコロナ対策なのかふさいでいました。通路をはさんで2列目。ステージ全体が見やすい、なかなかの良い席で感謝です。
 
やんちゃで奔放な「兄」が、演劇に取りつかれて、脚本を書くようになり、劇団をつくり、、、。「兄」が主人公なのだけど、関わる周辺人物がどのような人生を送っているのかも透けて見えてくるようで、この舞台の奥行きを広げているように感じました。「くすっ」と笑えるやり取りが少し仕掛けられていることなどは、明るい話では無いだけに、舞台を見やすくしてくれているのかもしれません。
 
どうもネタバレというものはいけないもののようなので、誰が見ているわけでもないだろうけど自分の感想記録が書きにくいのですが、ちょっとすごいものを見せていただいたように思います。魅力に取りつかれるということは、こういうことなのでしょう。
 
櫻井さんは、すっかり役者になりましたね。素の櫻井さんとお話しするのが、もう怖くなってきたくらい。()純粋まっすぐなユズさんが、ストレートにやさしく伝わってきました。5月の主演舞台も、楽しみです。