仕事を半日で切り上げ、新代田に到着


12年振りの新代田FEVER...

友人に誘われ、UNISON SQUARE GARDENのJETCO.ツアーのシークレットなやつで2010年に来て以来ですよ。


開場1時間半前くらいに到着しちゃったので、猛烈に時間を持て余す...


新代田を散歩したり、無駄にコンビニ巡ったり、入場待機列で「なにやってんのー!?」「カラオケ?カラオケ?」とスイミングスクール終わりの子供達に怪訝な顔で雑イジリされながら開場時間を待つ。


19時開場、19時半開演、ゲストセッションは19時から、ライブ本編は20時... なんかもう訳が分からんw


開場時間とゲストセッションがドン被りなので、現地組を配慮してなのか、開場してからの客入れがめっちゃテンポ早い!!


いや、有難いけどこっち整理番号が5番で結構良さげナンバーだからさ、せめて一桁くらいは相応の間隔をさ... 


今は亡きZepp Tokyo並みの客入れスピードで「1番の方ー 2番の方ー はい、次3番の方ー 4番の方ー」と次々ぶち込まれていくw


ただお陰様で、ゲストが登場するまでには全員フロアに入れていた感じね。


下手側の最前、TBCな方のマイク真ん前を確保出来たのでマジで嬉しい... 


この御時世における、数少ないポジティブポイントだと僕は思ってるんだけど、圧縮やら押しを気にせずにスタンディング指定でノンストレスに最前やら前方を楽しめるの最高じゃない?


物足りなく感じる方もいるかも知れないけど、自分はモッシュやらダイブやらサークルやら、そういうのが無くても寸分違わずに安定した熱量で音楽を楽しめる類の人種なので、この状況下でも割と恩恵受けてはいる方かもね。


【ゲストセッション】

01. 謎解きはキスのあとで(Ba.ナガイケジョー、Gt.サティフォ)

02. ‪Transient Happiness‬(Vo./Gt.フルカワユタカ)

03. まばゆい(Ba.近藤太)


最初のゲストはSCOOBIE DOよりナガイケジョーさん、元・竹内電気で現・ONIGAWARAのサティフォ!!


新井さんとサティフォ並ぶとまじでドッペルゲンガーで笑うw そんな顔似てる訳じゃないけど、ガワが


田淵のスクービー愛が全開で「ほんとライブ行った方が良い!!」と大絶賛


あまりにも絶賛するもんだから「いや褒めすぎだから...」とジョーさん苦笑いしておったw


今回やる『謎解きはキスのあとで』は田淵がプロデュースする声優アーティストユニットのDIALOGUE +の楽曲で、サティフォが作曲、ナガイケジョーさんがベース弾いてたのね。


田淵「自分で作った曲だけど、こんなベース絶対弾けない」


「この曲はボーカル2人で歌ってるんだけど、メインで歌ってる子が体調不良で活動休止中で... その子に届くように歌います」


ボーカル田淵の裏声が炸裂しまくってたなー

申し訳ないけど、終始ゲラゲラ笑ってしまった。


原曲知らなかったからFEVERでは爆笑してたけど、ちゃんとした元のやつ聴いたら「いや、よくコレを原曲キーで歌いきったな...」って感動すら覚えたよ。


ホントにこの1曲だけでジョーさんもサティフォも退場しててびびる... なんて贅沢な使い方!!


佐々木と新井さんが再登場し、古川さんとの思い出話を始める。


親交が深い新井さん「あの歳で、あのパフォーマンスは凄い...」と完全にお年寄り扱いw 軽くザワつくステージ上の面々


佐々木「向こう(ステージ袖)でめっちゃ怒ってると思うよw 早めに呼び込んじゃおう」


ロックスター!フルカワユタカさんが登場!!

散々年齢を弄っていた新井さんに苦言を呈しながら、軽快なトークを展開。


古川「俺ら、中堅で同期みたいなもんじゃん...」


佐々木「流石にそれは無理がありますw (ドーパン結成は1997年)」


古川「そうだ!お前さ、朝のあれ(日課の早朝ギターエクササイズ)あんな気持ち悪いもん、毎日やってんの?」


新井「そうっすね」


古川「まじでキモいからやめろ!今日はあれをやめさせる為に来たんだ!」


とにかく新井さんの後輩力が全開で、佐々木から「新井さんのどんな所が可愛いですか?取り敢えず3つ答えてください」という質問も飛び出す。


古川「FXを薦めてくるところ、謎の神を信仰しているところ... うん、2つだけだな」


佐々木「古川さん、新井さん大好きじゃないっすか」


「一緒にライブした時『新井がギター弾いてくれて、本当に救われたんだよ』って真面目な話をなさってて、そしたらライブ後の楽屋に新井さん来て『古川さん!ギター上手くなりましたね!』ってw」


古川「俺、決めてる事があってドーパンの曲をメンバー以外とはやらないって... 今日は特別だぞ!」


新井「浮気?浮気?」


古川「○すぞ!!」


『Transient Happiness』めっちゃカッチョ良い!!

ドーパンは世代的にも通って来なかったんだけど、2002年の時点でこんな最高な曲があったんか


「時代が追いついていなかった」「ドーパンは早過ぎた」解散した時や再結成した時には、まるで常套句の如く言われていたけど、ホントそうだわ...


お手手めっちゃ右左やったし、間奏で脚パカパカ見られてよかったー!!


あまりに引っ張られて、帰りの京王線と湘南新宿ラインでドーパン聴きまくりながら帰ったもん。


田淵「次が最後のゲストです。因みに僕の大親友からは『ごめん!その時間は予定あって無理だったわー』って電話が昼過ぎに来ました」


繋ぎ時間にサラッと斎藤宏介の不参加が伝えられるw


最後は元serial TV dramaのベーシスト近藤太さんが登場!!


自分は解散してからシリアルにハマった人間なので、本当に夢みたいな時間だったよ...


新井「リハでちょっと合わせた時に『あー太ってこんな感じだったなー』ってなったけど、別に泣いたりとかそういうの無いから!」


田淵「でも、シリアルの解散前ラストライブの時、新井くんめっちゃ泣いてたけどね」


新井「それとは、また違うやつじゃん!」


田淵「おれ、エフェクターの知識とか全然無かったから、太くんと初対面の時『あの歪ませ方、どうやってやってんの?』って聞いて、割と最近までずっとその時教えて貰ったセッティングでやってた」


近藤「うわーめちゃくちゃ嬉しい!!」


田淵が新井さんと太さんのツーショットを写メっていたり、佐々木が12年前に新代田でシリアルと対バンした時の話をしたりの時間


そして始まる『まばゆい』


もう多くは語りません

本当に最高... 最前で皆の表情がガッツリ見えたけど、田淵が今まで見たことないくらい嬉しそうな表情だったのが印象的だった。


多分、ここ近年見た中でダントツのエモさ!!

映画とかでよく見る、歴戦の勇者や昔の仲間が再集結した時のようで、まさに『戦友』って感じ


ゲストセッションは、グランドフィナーレGIGのいわば前座なんだけど、この時点で既にチケット代の元が取れてる。


竹内電気、シリアル、ドーパン、スクービー、そしてユニゾンとフラッド...


その時代の下北系バンドを通ってきた人には、本当に夢みたいな夜だったと思う


前日の夜に電話したにも関わらず、参加してくれたゲストの皆さんには感謝しかない。


【セットリスト】

01. メリージェーン知らない

02. Cocktail Party Anthem

03. ピアノのある部屋で

04. かわかわ(新曲)

05. 夢がいっぱい

06. すごいやばい

07. やさしくされたい

08. ともだちのうた

09. THE KEBABSを抱きしめて(新曲)

10. オーロラソース

11. ゴールデンキウイ(新曲)

12. 恐竜あらわる

13. 猿でもできる

14. ガソリン


入場SEと共にメンバーが再入場し、いきなり『メリージェーン知らない』そして『Cocktail Party Anthem』を立て続けにぶちかます。

『ピアノのある部屋で』では「チェンソーマンの第2部読む」や「THE KEBABSの日、楽しむ 皆で楽しむ」等、佐々木のタイムリーなアドリブが

 

初対面のドーパン古川氏に対しての緊張から酒を飲んで挑んだけど、結局は終始緊張していた旨を告白していた田淵

 

田淵「ゲストセッション終わって安心しきってたけど、こっから新曲3曲もやらなきゃいけないんだよな...緊張してまーす」

 

佐々木「(緊張してまーすの言い方)ギャルーい」

 

そんなギャルい新曲のタイトルは『かわかわ』


凍ったゼリーでデコを冷やしてたり、しりとりで『り』攻めしてくる『かわかわなベイビー』の曲


かわ かわ かわ かわ かわ かわ かわ ずっきゅん!!リリックの頭の悪さを演奏技術と佐々木のボーカルで正当化させてしまう、如何にもTHE KEBABSって感じw


新曲が終わって間髪入れずに始まる『夢がいっぱい』に不覚にもグッと来てしまった...


ヒューリックホールの本編ラストでこの曲やった時の感覚が本当に忘れられなくて、あれ以降すごぶるお気に入り。


『すごいやばい』『やさしくされたい』とケバブスのライブでは比較的鉄板で跳ねたくなる2曲が続き


次のブロックの初っ端では新井さん不在だったOTODAMAの時に制作された『ともだちのうた』


『ざ・けばぶす わくわくGIG』で撮影OKの動画上がってたやつで見たけど、新井さんも加わったフルメンバーのやつは初見だから嬉しいねー


青春時代を定期的に振り返りがちになったアラサーオッサンには、この曲や前述の『夢がいっぱい』みたいな曲はマジ刺さりまくる。超刺さりまくる。


田淵「まだ新曲1曲しかやってないのかー」


佐々木による「FEVERの緑茶ハイは美味い」ってMCがあったり、明らかに酔っている田淵が舞台袖に置いてあるお酒の缶を倒して溢したりな時間


佐々木「いまから『THE KEBABSを抱きしめて』って曲の練習するから」


「現地の人は声出せないから、配信見てる人は一緒に歌おう『最終列車が来る前に 離れ離れになっちまう前に 俺たちの事を幸せにしてくれ』これサビの歌詞ね」


田淵「ハッシュタグとか付けて歌詞呟いてくれたらトレンド入ったりしないかな?『#幸せにしてくれ』で呟いてw」


佐々木「歌詞めっちゃ他力本願だよね、他力本願ソング」


若手バンドが如何にもライブでやりそうな遊びを延々とやって、ようやく曲へ


タイトルの時点で既に面白いんだけど、実際に曲聴いたら結構ジーンとくる感じで「おっ!」と思っていたら


Cメロあたりで『家は地球に借りている 時間は神様に借りている 借りている物はいつか返す』みたいな歌詞をブチ込んできて「めっちゃ宗教っぽい!やだ怖い!」って爆笑してしまったw


『オーロラソース』で拳を突き上げ、最後の新曲『ゴールデンキウイ』で延々「ゴールデン、キウイ、ゴールデン、キウイ」を連呼


あとビタミンは上手く発音すると『バイタミン』らしいよ、豆知識な。


そして『恐竜あらわる』から『猿でもできる』の流れで「あ、もうそろそろライブ終わりなんだなー」って、ちょっぴりセンチな気持ちに


恐竜あらわるでは、佐々木がちょいちょい下手の端っこに来てた


丁度カメラさんが自分の目の前に居たから、それに向かってパフォーマンスしてんだなーとか思って眺めていたらカメラじゃなく、奥の俺に向かって指差してた!!


何事かと思い、指差していた先をよくよく見たら俺が着てきた『ARAWARU』と書かれたTシャツw


うわー!恐竜Tのことか!!

自分の事だと気付き、パァっと笑顔になった自分を見るや、ニヤリと笑いサムズアップする佐々木


更にTBCの肩をチョンチョンして「(あの子、恐竜T着てるよー)」的な感じで再び此方を指差し、2人でめっちゃTシャツ覗き込んできたwww


無茶苦茶嬉しかった!でも間近でTBCのあのビー玉みたいな眼球で覗かれると怖い!激怖かったよ!!


ラストは大好きな『ガソリン』で派手に締めてくれたよー!次のアルバムにこそ入れてくれ!!


『ロックンロールが欲しいな』の部分を『お茶割り欲しいな』『お茶割り欲しいだけ』って願望ダダ漏れ歌詞に変えてたw


最後は『THE KEBABSのテーマ』のイントロと「いかしたやつら」の部分だけチョロ出しして終演!!


24時間キッカリの21時で終了ということで、アンコールは無し


アンコールのクラップから自然と拍手に切り替わったの、上手く言えないけどアレなんか良かった。


ギリギリまで何着るか迷ってたけど、まじでこれ着て来てよかったよー!!


ほんと嬉しくて、幸せで、今日の楽しかったライブを思い返しながら下北沢まで歩いた。