※守護霊との対話を元にしたフィクションです

 

 

 

 

・・・

「大風でバス停が倒れてる」

 

という苦情から、

 

「バス停が倒れてたので直しときました」

 

という善意の悪魔からの電話対応がハンパないとバス事業者さんから伺った

・・・

 

※”大風”の表記は原文のまま

 

 

バス事業者は、台風の接近に備えて、前もってバス停を倒して回っているそうです。

 

そうとは知らず、バス停が倒れていると苦情を入れたり、

 

わざと倒してあるのに直してしまう人がいて、苦慮している・・・・と。

 

 

張り紙しても目に入らない人もいます。

 

 

ネットのコメントでは、

 

「少し考えれば分かるだろう」

 

という意見が多数書き込まれていました。

 

 

このように、考えれば分かるだろう、見れば分かるだろう、というような、

 

全員分かるのが「当たり前」という思考も、バイアスですね。

 

「当たり前」といっても、何がどう当たり前なのかは、人によって真逆だったりするのです。

 

・・・

 

以前読んだ本に載っていた話です。

 

駐輪場の自転車が風で倒れてしまっているのを、善意で一台一台起こしている人がいました。

 

著者は、

 

「起こしたら、また風で倒れるだろう」と、

 

起こしたばかりの自転車をまた倒していきました。

 

起こした人は、自転車を倒すイタズラと勘違いして怒り、

 

倒した人は「ごめんなさい」と謝って逃げた・・・・というオチです。

 

 

この話の根底には、「そんなことも分からない浅はかな人」という意識があります。

 

「少し考えれば分かるだろう」という意識にある人は、

 

分からない人に対して見下しや怒り、落胆といった感情が湧いてしまいますが、

 

じゃあどうしたらいいのか、を実践していくことが大切と思います。

 

 

風が強いから、また倒れると危ないし、自転車も壊れてしまうので、

 

風が収まるまで倒しておいた方がいいという、理由をきちんと共有すれば解決する問題と思います。

 

そう説明しても、倒れているという異状な状態を許容できない人もいるので、

 

それでも納得して貰えなかったらまあ仕方ないですけどね。

 

 

既に風で倒れている自転車なら、そのまま倒しておくという判断もできますが、

 

風で倒れる前に、目につく自転車を片っ端から倒して歩く人がいたら、

 

自転車を倒すイタズラをしているようにしか見えないでしょう。

 


どんな人にでも、思い違いや思慮が至らない部分は必ずあるでしょう。

 

誰かをバカにするということは、自分自身の愚かな部分に気付いていないことの裏返しです。

 

本当に優秀な人ほど、他人をバカにしないでしょう。

 

 

金沢市、けいすけ鍼灸院