気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館
2011年に発生した東日本大震災、それから
毎年同じ時期に訪れて8年目
倒壊した建物の解体、瓦礫の除去、
道路の整備、土地の嵩上げ、防潮堤の
建設と復興に向けた工事が進み、
元あった風景を思い出せないほど
被災地の景色は変わってしまいました。
石巻市 旧門脇小学校
宮城県 気仙沼向洋高校の旧校舎は、
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館が
建てられ、今年の3月10日から校舎の
一般公開が始まりました。
入場料は一般が600円、高校生が400円、
小中校生が300円、団体になるとそれぞれ
100円安くなります。
チケット購入後、映像シアターで
震災直後の気仙沼の映像を観ることで
東日本大震災当時の状況を思い出します。
水位は12mある4階の床面25cmまで達し、
流れてきた冷凍工場がぶつかって破損した
外壁が、発生当時の津波の凄まじさを
伝えています。
1階の教室内は流れてきた流木や学校の
備品が散乱し、天井は骨材だけが残り、
8年前のままの状態で保存されています。
3階の教室内には机や椅子と一緒に
津波の影響で流れ着いた乗用車が
裏返しの状態で重なっているという
信じられない光景が見られます。
屋外の渡り廊下部分は物で堰き止められ
流れてきた車が折り重なっています。
倒壊しても遺されている建物だけが唯一、
当時の記憶を蘇らせてくれます。
震災の出来事を後世に伝えていく事の
重要性を強く感じました。