立派な人は意外にも身近にいるなと思った話
少し前に脳腫瘍で手術をした親戚と話しする機会がありました。
医者に恵まれ、腫瘍の9割はとれそうで、
あとは手術後のリハビリや治療で
どこまで回復するかというところなのだそうです。
非常に前向きで「まな板の鯉だ、やるしかない」
と、自分に言い聞かせるように言っていました。
しかし、さすがに心のなかは穏やかではないはずです。
でも、家族に心配をかけまいと毅然としていたのが印象的でした。
大病すると、配偶者、家族、遺伝、
仕事や環境のせいにしたくなります。
「自分は何か悪いことをしたのか!…」
と、納得いかないものです。
現実を受け止め、周囲の人の気持ちを気づかい、
静かに自分と向き合うことは、
当たり前にできることではないと思います。
それまでの生き方、それまでどのような人生をおくってきたかが
非常時の今を生きる姿勢に繋がっているのだと思いました。
リハビリの状況を聞くと、
「調子が悪くてうまくいかないと感じることが多いけれども、
良いときは本当にありがたい。感謝だね!
良くなっていくのが楽しみだ」
と、言っていました。
良くなっていくのが、楽しみ・・・
立派な人は意外にも身近にいるものです。